幹細胞を用いた骨再生治療が実用化
TESホールディングスと東京大学医科科学研究所との共同研究により開発された、幹細胞*を用いた日本初の骨再生治療法が実用化される。
これにともない同社では、同治療法を導入する提携歯科を募集している。
*幹細胞…分化する能力を保ったまま自己増殖する一群の特別な細胞
同社が2008年より東京大学医科研究所と研究開発を行ってきた新しい骨再生治療法「TE-BONE」は、患者様自身の骨髄細胞を自己血清とともに培養し、培養骨をつくって歯槽骨を再生させる治療法。
人工骨や腰や顎の骨の一部を移植する従来の治療法に比べ、治療期間の短縮や身体的負担の軽減につながり、アレルギーの心配や感染のリスクも少ないなどのメリットがある。
また、上顎だけでなく下顎での骨再生も可能。これまで、従来の治療法では治療が出来なかった患者様にも、インプラント治療が可能になる方法として期待されている。
- 血液検査
- 骨髄液採取、採血(培養は約1ヵ月)
- 培養骨の移植
- 抜糸、消毒
- 骨の確認(CT、レントゲン)
- インプラント手術(培養遺骨移植から約4〜6ヵ月)
培養はTESホールディングスの提携医療機関の培養施設で行う。この培養施設の数の関係で、募集する歯科には限りがある。
提携する歯科は、特殊な技術を必要としないが、患者様に正しく説明できる知識が求められるため、定期的な説明会や研修会、講習会を行っていくとのこと。
また、同社は、「この治療法は現在、歯槽骨の再生を目的としているが、今後、整形外科や耳鼻咽喉科など歯科以外のさまざまな治療に応用していくことができる」と可能性を語っている。
(資料提供:TESホールディングス)