GHさんの相談
サイナスリフトで人工骨を作りのインプラントをしたのですが、そのインプラントに挟まれる真ん中の歯が虫歯になり、根の治療を数回していますが、中々治らず抜く事になりました。抜いた場合、インプラントに影響を与えますか?
また、サイナスリフトのメンテナンス方法ですが、洗浄のみで、中のネジを外してやらなくても良いのですか?
あと、今後、ネジが溶け出し痛くなった場合、どんな治療をしなくては、いけないのですか?感染症など心配です。
他の歯全体は、根が無くて数年のうちに抜ける可能性もあり、また、噛み合わせが、大変強く寝てるうちに悪くしてしまう一方です。
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- まぶち歯科医院
- ( 京都府 京都市伏見区 )
- 2017-04-26 22:25:00
サイナスリフト治療をされたとのこと。サイナスリフトで骨造成を行った周囲の骨は、6ヶ月以上、十分な安静時期が必要なことが多いです。また、投稿内容を読む限り多数歯に渡り歯周炎が進行されていて骨質が全体的に脆弱でもあるようですね。おそらく就寝時に慢性的な歯ぎしりや食いしばり癖などによる動揺が起こり始めている可能性があります。その場合は就寝時のみに装着するマウスピースがお勧めです。
お話のインプラント間にある根の治療歯は、この歯ぎしりによるインプラント埋入期における咬合力の負担過重による悪化が原因かもしれません。その場合、歯根内の貼薬だけでは経過が悪く、GHさん自身の歯ぎしりや舌で弄ることでも歯は動揺し、歯周炎からの相互感染による影響により治療を長期化させてしまった可能性があります。結果はどうであれ、その場合でも特に内科的に問題がなければ免疫力により抜歯した穴は塞がり自然治癒いたします。
よって、すでに安定しているインプラント周囲の骨には影響はないものと思われます。
そこで重要になるのがインプラントのメインテナンスなのですが、主に補綴装置の破損やネジの緩みや破損等が問題がないようでしたら、中ネジを外さなくても良いと思います。かえってネジへの逆回転トルクを無意味にインプラント体に与えることは良いとは限りません。その異常がいつ起こるのか?答えは定期検診を受けることが重要です。
もし、不幸にもインプラント体に異常が起こった場合に関しては状態にもよりますが、抗菌薬等で洗浄清掃する方法やレーザー治療、最近では特殊な薬剤をインプラント歯肉ポケット内に入れる抗菌的光線力学療法なども初期の異常には大変有効な手技です。
是非、GHさんも心配なさらずに日々の歯ブラシによるプラークコントロールを十分行い、重ねますが定期検診にて早期発見、早期治療が肝要かと思います。
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- GH(45歳 女性 会社員 )
- 2017年04月27日18時48分
自分の歯が、どんな状況で、どんな治療で、どんな可能性があり、どんな事に注意していかなければいけないのか、無知な為に不安でありました。根の治療中、片側の頭痛がひどかったので、精神的にもまいっておりました。
自分の歯について知る事ができ、感謝してます。
メンテナンスに通い、自分の歯を大事にしていきます。
ありがとうございました。