オールオン4とは?費用はいくら?費用が安くなる理由は?メリット・デメリットも紹介!
オールイン4は、失った歯を4本のインプラントと入れ歯で咀嚼をサポートする治療法です。短期間で安定した噛み合わせを確保し、費用面でも従来のインプラントだけの治療より安く抑えることができます。
この記事では、オールオン4の費用の目安や安くなる理由、知っておきたいメリット・デメリットを紹介します。
更新日:2025/02/24

■目次
- この記事のポイント3つ
- オールオン4とは?
- オールオン4の費用はいくら?
- オールオン4の費用が安い理由とは?
- インプラントを埋め込む本数が少ない
- 治療回数が少ないから
- オールオン4のメリットとは?
- オールオン4のメリット①治療期間が短い
- オールオン4のメリット②費用を安く抑えられる
- オールオン4のメリット③ 骨量が少ない場合も適応
- オールオン4のメリット④発音しやすい
- オールオン4のメリット⑤優れた審美性
- オールオン4のデメリットとは?
- オールオン4のデメリット①すべての患者に適応できるわけではない
- オールオン4のデメリット②定期的なメンテナンスが必要
- オールオン4のデメリット③治療できる歯科医院が限られる
- まとめ
- 記事監修
この記事のポイント3つ

・インプラント手術では局所麻酔を使いますが、恐怖心が強い場合や身体の状態によっては静脈内鎮静法も併用します。
・静脈内鎮静法はインプラント手術の場合、公的医療保険の適用外であり、相場として50,000円~80,000円です。
・局所麻酔は2~6時間持続し、静脈内鎮静法は意識がはっきりするまで数時間の休息が必要です。
オールオン4とは?
オールオン4とは、上顎または下顎のすべての歯を失ってしまっている場合に、4本のインプラントを埋入して入れ歯で失った12~14本分(自分自身の歯は、通常片顎につき14本あります)の歯を補う治療方法です。
4本のインプラントを土台として入れ歯を装着することで、従来の入れ歯よりも安定した噛み心地を得ることができます。
1本の歯に対し1本のインプラントを入れる従来の方法では、片顎につき12~14本のインプラントを埋入することとなり、身体的・費用面の負担が大きくなります。オールオン4であれば、4本のインプラントで補うことができます。
オールオン4の費用はいくら?

オールオン4の治療費の目安は片顎で約2,000,000円、両顎で約4,000,000円です(使用するインプラントメーカー、装着する人工歯の素材や種類、検査や処置によって費用は異なります)。
一方、オールオン4ではなく12~14本のインプラントを埋入して歯を補おうとする場合、片顎で3,200,000円~4,800,000円(1本あたりの相場が300,000円~400,000円×12~14本)です。
オールオン4であれば単純計算で歯1本当たり166,000円程度で補うことができるため、1本1本インプラントを入れるよりも安価に治療できます。
※インプラントは原則自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。
2024年11月 株式会社メディカルネット調べ
オールオン4の費用が安い理由とは?
オールオン4を取り扱っている歯科医院はまだまだ少ないですが、なぜオールオン4のほうが安価に治療ができるのでしょうかを解説します。
インプラントを埋め込む本数が少ない
オールオン4ではインプラントを4本しか埋め込みません。1本1本インプラントにすると12本~14本必要ですが、オールオン4なら3分の1の4本です。埋め込むインプラントが少ないということは、その分費用も安くなります。
治療回数が少ないから
12~14本のインプラントを一度に埋め込むのは難易度が高く、時間もかかり、患者さんの負担も大きくなります。オールオン4で4本のインプラントを埋入するのであれば1日で終わらせることができます。治療回数、通院回数が少なく済むだけでも費用が安くなります。
ただし、お口の中の状態によっては複数回の通院が必要となることもあります。
オールオン4のメリットとは?
オールオン4には多くのメリットがあります。
オールオン4のメリット①治療期間が短い
オールオン4のメリットは、治療期間が圧倒的に短い点です。治療後に即日で仮歯を装着できます。インプラントを埋め込んだ日に、仮歯を取り付けることができるため、患者は長期間歯なしの状態で生活することなく、見た目も機能も回復できます。
オールオン4のメリット②費用を安く抑えられる
個別のインプラントを多数埋め込む場合に比べて、オールオン4はインプラントの本数が少なく、材料費や手術費用も抑えることができます。
オールオン4のメリット③ 骨量が少ない場合も適応
従来のインプラント治療では、骨の量が不足していると骨移植が必要になりますが、オールオン4は骨量が少ない場合でも適応できることがあります。後方のインプラントを斜めに埋め込むことなどで、十分な安定性を確保することが可能です。
オールオン4のメリット④発音しやすい
4本のインプラントで固定された歯は非常に安定しており、噛み合わせや発音に支障をきたすことなく、日常生活を快適に過ごすことができます。
オールオン4のメリット⑤優れた審美性
4本のインプラントを特定の角度で埋め入れ、患者ごとに最適な噛み合わせになるようにします。治療後の歯並びが非常に自然に見えます。
オールオン4のデメリットとは?
インプラントを検討しているうえで知っておきたい、オールオン4のデメリットを紹介します。
オールオン4のデメリット①すべての患者に適応できるわけではない
オールオン4は、すべての患者に無条件で適応できるわけではありません。骨の状態や健康状態、歯の喪失状態によっては、オールオン4が適さない場合もあります。例えば、重度の歯周病や骨の吸収が進んでいる場合には、事前に骨移植などの追加手術が必要となることもあります。
オールオン4のデメリット②定期的なメンテナンスが必要
オールオン4は、他のインプラント治療と同じく、定期的なメンテナンスが必要です。特に、インプラント周囲の歯茎や骨の状態を定期的に確認し、歯科医師によるクリーニングや検診が推奨されます。
オールオン4のデメリット③治療できる歯科医院が限られる
オールオン4は、インプラント治療の一つです。失った歯を一度に多くの本数を修復できる方法ですが、すべての歯科医院で提供されているわけではありません。
オールオン4の治療には、最新の設備や専用の器具が必要です。例えば、インプラントを埋め込むための精密な技術や、インプラントの成功率を高めるための機器が整っている必要があります。こうした設備を備えている歯科医院は限られており、治療できる医院を探す際に重要なポイントとなります。
まとめ
オールオン4は、4本のインプラントで上顎または下顎のすべての歯を補う治療法です。これにより、従来のインプラント法と比較して費用と治療期間を大幅に削減できます。メリットとデメリットを確認したうえで歯科医院に相談するようにしましょう。
記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
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