サイナスリフト(上顎洞挙上術)のインプラント症例

骨移植後にインプラントを埋め入れた症例
下記の症例写真の赤色の点線部分は歯槽骨があるラインを示しています。治療前は骨が足りない状態でした。骨が足りないところに骨補填材を注入して、骨造成と同時に、インプラント体(人工歯根)を埋め入れました。そのあと、インプラント上部構造物(被せ物)を連結させました。いずれも、副鼻腔に炎症が無いことを前提条件として、1回法で手術を行いました。(増骨+埋め入れ)

更新日:2020/04/13

■目次

  1. 骨移植後にインプラントを埋め入れた症例
  2. 【Case 1】
  3. 【Case 2】
  4. 治療前・治療後

骨移植後にインプラントを埋め入れた症例

下記の症例写真の赤色の点線部分は歯槽骨があるラインを示しています。治療前は骨が足りない状態でした。骨が足りないところに骨補填材を注入して、骨造成と同時に、インプラント体(人工歯根)を埋め入れました。そのあと、インプラント上部構造物(被せ物)を連結させました。いずれも、副鼻腔に炎症が無いことを前提条件として、1回法で手術を行いました。(増骨+埋め入れ)

【Case 1】

患者様: 男性43歳

箇所: 上顎左第6臼歯

期間: 即時埋入(1回法)

主訴: 奥歯がグラグラして噛めない。歯茎に痛みがあり腫れている。

改善: 重度歯周炎で骨吸収が起きていたため、骨がほとんど無い歯を1本抜歯しました。
骨量が少ない(約1mm)ため、増骨した後インプラント体を1本埋め入れました。

治療前:○部分は骨が歯周病により薄くなっている状態
治療後:○部分は骨を増やした状態

治療前

治療後

治療前

治療後

【Case 2】

患者様: 女性58歳

箇所: 上顎右第2臼歯

期間: 即時埋入(1回法)

主訴: 奥歯がグラグラしている。前後の歯にバネをかけて義歯(クラスプ)を装着していたが、グラグラして噛めない状態。

改善: 重度歯周炎で骨吸収が起きていたため、骨がほとんど無い歯を2本抜歯しました。骨量が少ない(約1mm)ため、増骨した後インプラント体を2本埋め入れました。元義歯をつけていた箇所は、セラミックスでインプラントブリッジさせました。

治療前・治療後

治療前:○部分は骨が薄くなっている状態
治療後:○部分は骨を増やした状態

※治療結果は、患者様によって個人差があります。

治療前

治療後

治療前

治療後

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。