セカンドオピニオンとは

治療を受ける前に、本当にこの治療でよいのか、この治療方法以外に選択しはないのか、となかなか前に進めないことはありませんか?ここでは、そのような場合に、利用するセカンドオピニオンについてご紹介します。

更新日:2019/09/30

■目次

  1. セカンドオピニオンとは
  2. どんな時にセカンドオピニオンを考えたらいい?
  3. セカンドオピニオンの取り方
  4. セカンドオピニオンを行う歯科医師・歯科医院の探し方
  5. セカンドオピニオンにかかる費用
  6. 担当の歯科医師に報告しましょう

セカンドオピニオンとは

歯科治療を受ける際、提示された診断や治療方針に迷いや不安があり、治療を進められないことはありませんか?
このような時、担当の歯科医師の下で納得して治療を受けられるように、担当の歯科医師以外の意見を聞き、参考にすることをセカンドオピニオンといいます。他の歯科医師の意見を聞くことは、よりよい決断をするための有用な手段となるでしょう。ここではセカンドオピニオンの基本についてご紹介します。

どんな時にセカンドオピニオンを考えたらいい?

・病状の診断以外の意見はないか
・希望する治療が不可能と診断されたが、果たして本当に受けられないのか
・提示された治療方法を受けることに抵抗がある
・診断を受けた治療方法以外に治療の選択肢はないか

これから受ける治療説明の中で、このような迷いや不安を感じたときに検討されるとよいでしょう。

>>インプラント治療の疑問、歯科衛生士さんに聞いてもいい?

■検討する上での注意点
説明を受けてうまれた疑問は、まずは担当の歯科医師に率直に聞きましょう。歯科医師が忙しそうで聞きそびれてしまった場合は、衛生士やスタッフなどに聞いたり、相談するとよいでしょう。

セカンドオピニオンは、すでに終了した治療が適切であったかどうかを判断したり、担当の歯科医師の不満を相談したりするものではありません。

【自由診療とセカンドオピニオン】
保険が適用されない自由診療においては、歯科医院が独自に決めた治療方法や費用で行われるため、多くの選択肢があります。セカンドオピニオンは、自由診療の中で迷いがある方にとって、特に有用な手段といえます。保険診療に関しては、全国で治療方法や費用が統一されているので、診断以外に関してはあまり差がないことが多いです。

>>保険診療と自由(保険外)診療について

セカンドオピニオンの取り方

担当の歯科医師に以下のことを伝えましょう。

・セカンドオピニオンを取りたいこと
・診療情報提供書(紹介状)、パノラマCTなどの検査のデータなどを用意して欲しいこと

【ポイント1】
言い出しにくいこととは思いますが、勇気を出して担当医にセカンドオピニオンの希望を伝えましょう。紹介状やレントゲン写真を用意することができなかったとしても、相談を受けてくれる歯科医師も中にはいますが、データがないためごく一般的な意見になってしまい、参考にならないことが多いようです。
【ポイント2】
セカンドオピニオンを拒まれた場合は、患者様自身のことを第一に考えずに治療を進める可能性が高いため、他の施設で治療を受けることも検討されるとよいでしょう。

セカンドオピニオンを行う歯科医師・歯科医院の探し方

・虫歯や歯周病などの一般治療であれば、どの歯科医院でも治療されているので見解を求めることができますが、特に専門性の高いインプラントや矯正歯科、口腔外科などの分野は、同じ治療を専門とする歯科医師の下で受けるとよいでしょう。
・セカンドオピニオンを受けていない施設もありますので事前に確認しましょう。

【ポイント】
どこに不安や迷いがあるのかをよく考えて整理しておきましょう。聞きたいことがまとまると、セカンドオピニオンを受ける歯科医院を探しやすくなることもあるでしょう。

セカンドオピニオンにかかる費用

セカンドオピニオンは診療ではなく相談になるので、保険診療の対象にはならず、基本的には自由診療になります。費用に関しては、無料~30,000円と大きく差があり、相談時間によって費用が変わるところもあります。無料相談を行う中には、新たな検査とその費用を求めるところもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

担当の歯科医師に報告しましょう

セカンドオピニオンで得た見解と、自分自身の考え方に変化があったかどうかを、担当の歯科医師に報告しましょう。(施設によってはセカンドオピニオンの詳細を、担当医に書面で報告するところもあります。)新たな診断や治療方法を聞いた場合は、担当の歯科医師の見解も聞き、そのうえでこれからの治療について相談・検討され、納得できる治療方法を選択しましょう。


セカンドオピニオンは、多角的に検討し、よりよい治療を選択するための方法です。転院を前提とするものではありませんので注意しましょう。

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「インプラントネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

インプラント歯科医院を探すなら「インプラントネット」

インプラント治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くのインプラント歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。