郡山ファースト歯科矯正歯科
伊波 良将院長先生
メンテナンスフリーのインプラント治療
患者様が毎日のメンテナンスをしやすいインプラント治療を目指す伊波先生に密着し、こだわりや仕事ぶりを伺いました。
インプラント治療に関するこだわりについて伊波先生にお伺いしました。
インプラント治療に関してこだわっている部分はいろいろありますが、特にこだわっていることは、「毎日のメンテナンスが簡単にできる仕上がり」を目指しインプラント治療を行っています。
メンテナンスが簡単にできる仕上がりというのが、いい治療のすべてに通ずることだと思っています。
インプラントの世界では、メンテナンスフリーという言葉は使われることがありませんが、私がインプラント治療を行った患者様には「歯ブラシは適当にやってください」と指導を行います。「(インプラント治療を行った箇所を)ゴシゴシするくらいなら磨かないでください」と伝えます。
不思議に思うかもしれませんが、私が行ったインプラント治療を長持ちさせるコツなんです。
インプラントの上部構造(被せ物)にはセラミックもしくはジルコニアしか使用しません。理由としては、セラミックやジルコニアは歯石やプラークが付きにくいので歯茎の炎症から守れるからです。
そして、上部構造を歯茎の中(歯肉縁下)2㎜のところに設定し立ち上げることでプラークの侵入を防ぐことができるのです。
また、顎の骨に埋め込んだインプラント体と上部構造の土台となるアバットメントの接合部分(プラットフォーム)を前歯で6mm、奥歯で5mmに設定します。
このように緻密に設計することにより、骨吸収を起こさず歯石やプラークが入りにくくすることができます。歯石やプラークが付きにくいということは、歯ブラシでの刺激を極力抑えることができるので、歯肉退縮も起こらずインプラントを守ることができます。
メンテナンスフリーのインプラント治療を実現するためには、緻密な治療計画、完成のイメージ、補綴(ほてつ=被せ物)に関する知識が備わっていることがとても大切になってきます。
治療を経て作られた歯茎の形態を変化させないことが重要なので、治療後の患者様ご自身で行っていただくケアは、インプラント治療部の電動歯ブラシは禁止、デンタルフロス、ウォータージェット等も禁止にしており、柔らかいブラシで軽く歯磨きを行うよう指導しています。
歯科医院での歯科衛生士による定期メンテナンスも、ブラシでちょっと磨くだけでほとんど触らないようにしています。
インプラント治療を行った患者様には「私の指導をしっかり聞いて守っていただければ何もしなくていいです」とお伝えします。上部構造も外すことがリスクに繋がるので外すことはしません。