セキグチさんの相談

カテゴリ:その他

インプラントと矯正

永久歯が7本なく、特に状態の悪かった乳歯(下の歯の後ろから3番目を両方2本)をインプラントにする為に7月に1回目の手術をして、10月に2回目の手術をする予定だったのですが、今後のまだ残っている4本の乳歯(1本は乳歯も残っていないです)もインプラントにするとなると費用やメンテナンスの事が不安になり色々と調べていた所、永久歯が先天的に6本以上欠如している場合保険が適用される治療が受けられる事を知り、地元でその指定を受けている矯正歯科に先日見ていただきました。
もうすでに2本インプラントの歯根がある事で先生も難しいとおっしゃっていましたが、今後インプラントの本数を最小限に抑える為にも矯正をする事になりました。
ただ2本すでに入れてあるインプラントは抜く事が可能か先生も問い合わせをしてくださったそうなのですが、周りの骨をかなり削らなければならないという回答だったそうでこのまま活かす方向で矯正を始める事になったのですが、歯根はいれたまま矯正を始めても問題ないのでしょうか?

 現状においては人工歯根を入れたまま歯科矯正治療を始めて問題はないと思います。本来は全体の治療計画を立てた後に、矯正治療→インプラント治療の順番ですが、既に埋入してあるインプラントはその位置を動かすことはできませんので、それを踏まえて治療計画を立てて頂ければ良いでしょう。そのために矯正治療上の制限、最終補綴物に対する制限が発生する可能性もありますが、その時々で担当医と相談してください。尚、人工歯根が入ったままの矯正治療で身体的な問題はありません。
  • セキグチ(29歳 女性 その他 )
  • 2017年10月26日19時36分
お忙しい中回答ありがとうございます。
少し安心致しました。
矯正の先生に埋めてある箇所(今歯がない状態の所)にしては歯根が太めな気がすると言われたのですが、矯正が終わり最終インプラントの歯のスペースが小さめになっても問題はないでしょうか?
度々申し訳ございません。
 インプラントと隣在する天然歯との間の距離、インプラントと隣在するインプラントとの間の距離には最低限開けなければならない間隔があります。その原則が守られるならば細い径のインプラント(3mm径くらい)を入れることは出来ますが、それでも噛み合わせの強い力の加わる部位には適当でありません。矯正治療の先生が難しいと言われているのはその辺りのこともあると思います。実際にどのような設計になるか、何らかの工夫がいるかは症例によりますので担当の先生方とご相談いただくことになります。
 ご相談ありがとうございます。
おっしゃられる、通り永久歯が6本以上先天的に欠損しておられる場合矯正治療は保険適応になります。残念ながらそのことを知らない歯科医がいることも事実です。
 今後の最良の方法としましては、インプラントをされた歯科医院と矯正治療をする歯科医院とでお互い緊密に協力していただいてご相談の通りインプラントの本数を極力減らし審美的にも満足できる治療をしていただけるよう両歯科医院にご相談されるのが良いと思います。
 尚、インプラントは矯正治療において最良の固定源になるため大きなメリットもあります。大丈夫です。
  • セキグチ(29歳 女性 その他 )
  • 2017年10月26日19時42分
お忙しい中回答ありがとうございます。
固定源になると聞いたら心強くなりました。
インプラントはしていただいた所で出来るか分からないのですが、他の所で歯根を入れてある患者のその後の治療はしていただけるものでしょうか?
返信ありがとうございます。
インプラント(人工歯根)をいれた歯科医院と上部構造(被せ物)を入れる歯科医院は同じでないといけません。  
 なぜなら、インプラント治療にしても矯正歯科治療にしても自費診療になるので保証や責任問題が発生しているからです。現状でもインプラント治療と矯正歯科治療が別の歯科医院になっておられるのなら尚更、第3の歯科医院での治療となると何かのトラブルが発生した時、どの歯科医院も責任と保証が取れない状況になり患者様が一番困る事態になるからです。
 少なくとも、インプラント(人工歯根)を入れた歯科医院に相談なく、他歯科医院で上部構造(被せ物)を作りにいくことは避けないといけないと考えます。
 高額の自費治療を受けておられるのですから、歯科医に遠慮することはありません。自分の疑問、不安、希望を言っても大丈夫です。歯科医も答える義務があるからです。言いにくいようでしたら、文章にしてお互いの証拠を残した方が良いでしょう。
矯正治療は、歯を長持ちさせるための治療です。
ただ歯並びが良くても、咬み合わせの力を支えてくれる歯自体が足りなければ、長持ちさせることはできません。
少ない歯の本数を補ってくれるのは、インプラント治療にしか出来ないことです。
今一度、担当の先生と治療方針についてよく話し合ってはいかがでしょうか。



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