リリーさんの相談

カテゴリ：治療後のトラブル

重要な犬歯が危機

現在、右上4,5,6番が欠損し、3番と7番に引っかける形で入れ歯を使っています。あと、左上4,7が欠損し、こちらも入れ歯を使っています。(昔、矯正をしていますので、8番はありません)

入れ歯自体はとてもよくできていて、痛みも違和感もほとんどないのですが、困ったことに右上3番が炎症を起こして痛み、レーザーなどで治療していますが、なかなか完全にはよくなりません。先生がおっしゃるには、レントゲンには写らないが、多分根っこにひびが入っているのではということです。

この歯があるとないとでは大違い、なくなれば右の2番にはバネがかかりづらいので、入れ歯が不安定になる。左と連結する必要があり、その場合大きな入れ歯になる、違和感が強くなるということです。

インプラントにしたらどうかと思いもしますが、インプラントはその先生はやっていないということですので、他に相談に行くことになると思います。上の3番は鼻腔に近く、リスクが高いということを誰かに聞きました。また、骨の厚さも気になります。もともと根が短いとも言われています。

インプラントは怖いので入れ歯で我慢をしたらという意見もいろいろ聞きます。相談に行くべきでしょうか?決心がつかないでいます。

右上３番にヒビが入っていることはマイクロスコープで見ないと解らないでしょう。まずそのようなマイクロスコープを完備している歯内療法専門医を受診して確定診断をしてからインプラント治療するべきと思います。３番は鼻腔に近いからリスクがあるとは言えません。ＣＴを撮ればリスクがあるかどうかの審査・診断はその時解ります。あまり心配なさらなくてもよいのでと思います。
五香ピース歯科医院　院長後藤です。
前医の先生のお話しからすると、一度精密検査をお勧めします。もし3番が割れているのであれば抜歯も考えなくてはなりません。処置するタイミングや時期についてもきちんと説明できると思いますので、一度来院されてください。
お問い合わせいただき、ありがとうございます。

大変でお辛い状況ですね。
現在、上あごに２つ入れ歯が装着されているとのことですが、その支えになっている犬歯に問題が発生し、治療経過も思わしくないようですね。レントゲンでははっきり診断できていないようですから、まずはCT検査で現状を精査することが先決ではないでしょうか。

上顎の残っている歯の配置と本数はわかったのですが、下顎の状態がわかりませんので、実際に口腔内全体ではどのような問題があり、咬み合わせの安定性やお食事、発音など安心して日常生活を送っていただくために、どういった治療プランが一番適しているのかをリリーさんとともに検討しなければなりません。

その治療の選択肢の中には、インプラントありきではなく、入れ歯も考慮すべきでしょう。

ご心配されている鼻腔との解剖学的問題もCT検査により3次元ではっきりしますので、いずれにしましても、まずは口腔内を拝見させていただき、CT検査で画像診断し、リリーさんからも、“どうしたいか”をお聞きしながら、
治療方針を決めていければと考えております。

ちなみに、インプラントは決して怖いものではありませんよ。リラックスして治療を受けていただくことも可能ですし、安全は最優先されなくてはなりません。



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