まるこまるさん(東京都)の相談
骨への負担が少ないOAMシステムを歯科医に紹介されました。
ドリルを使わない、骨が丈夫になる、術後熱を持たない等、もしそれが本当なら素晴らしい方法だと思うのですが、2006年11月からスタートしたばかりで、まだあまり実績がないということもあり、正直不安です。実際どうなのでしょうか?
また、右上奥4本欠損個所(サイナスリフト施術済み)に
●2本のインプラントを埋め、3本連結の上物。
→ 一番奥は骨も薄いし、口も小さいから入りきらない。今は3つの上ものに対して2本のインプラントで十分。3本はお金の無駄。
●4本のインプラント(OAM)を埋め4本の連結上物。
→ サイナスリフトをしたところに2本、3本のインプラントではそこに負担がかかりすぎる。
を提案して頂き、あまりにもインプラントの本数が違う=コストの差があり、素人の私には判断しかねるところでとても悩んでいます。
詳しいCT、レントゲン無しではなかなか解答しづらいと思いますが、アドヴァイス頂けたら、と思います。
自分の状態にベストな(手術内容と値段)チョイスをするということは
素人には至難の業ですが一生付き合っていくものなので、
納得した上でできるだけ早く治療をしたいと思います。
- 成城学園KU歯科
- ( 東京都 世田谷区 )
- 2009年01月14日13時28分
近代インプラント治療においては、基本1歯1本の考え方がスタンダードであると思います。
1歯1歯かかる力の大きさも方向もちがうので、できるだけ連結しないで単独植立が基本です。
その昔インプラントの長期予後がまだ不確実だった頃は、保険の意味も兼ねて連結固定が基本でした。
現在は、インプラントの長期予後が認められ、1本にかかる負担を減らすためにできるだけ1歯1本がいいとされています。
ただし、骨補填や骨質改善を行った部分は違います。
OAMは個人の先生がオリジナルで製作された器具及びシステムの名称です。
柔らかい骨質を硬く改善したり、インプラントを入れる穴から骨補填をするソケットリフトテクニックを行うためのものです。
このような骨質改善や骨補填を行った部分については、インプラント1本にかかる負担を減らすために連結固定を優先させるケースも多々あります。
埋入本数に関しては、多いほうがベターということには変わりないと思います。
ただし、その1本を入れるために大手術になりストレスをおおきくしてしまうよりも、安定していれば本数を減らしシンプルな方法でという考え方もあります。
全体のかみ合わせのバランスなど、様々な状況で診断や治療方針は変わりますので、このような説明になってしまいます。