ぽっぽさんの相談

カテゴリ:時間と期間

抜歯後からインプラント治療までの期間が空く場合

この度はお世話になります。
抜歯後、インプラント治療をするまで期間をどれくらい長くあけても大丈夫でしょうか。

左上奥歯7番を虫歯により神経を抜いて治療し、セラミックの被せ物をしていましたが、長引く鈍痛がありCTで見るとヒビが入っていました。
炎症は起きていませんでしたが、抜歯をすすめられました。私としても長い間鈍痛に悩まされていたので抜歯し、インプラントにしたいと考えています。

ただ今後、早くて1、2ヶ月以内に主人の海外赴任に帯同する予定でそこではインプラント治療ができません。
赴任期間は未定で、少なくとも3年はまとまった期間日本に帰れません。
赴任先でヒビに炎症が起こっても困るので、抜歯したいと思っていますが、抜歯後何年も空いてからインプラントしても大丈夫なのでしょうか。
また抜歯して放置すると歯が移動して、他の歯にも噛み合わせに影響が出ると聞き、心配しています。

どのように考えたらよいか助言いただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

お答えいたします。

まずは痛みがあるわけですから可及的速やかに抜歯は行うべきです。時間が経つとひびの入っている周囲の顎骨がどんどんなくなっていきインプラントする骨が減ってしまいます。

上7番であるならば
中間欠損ではないのでかみ合わせの影響はあまり出ないと
考えます。

従って数年たってインプラントしても大きな影響はないと考えます。

  • ぽっぽ(37歳 女性 主婦 )
  • 2020年08月05日00時09分
ご回答いただきありがとうございます。
噛み合わせの影響もあまり無く、数年経ってインプラントを希望しても大きな影響はないとの内容に安心しました。
お答えいただいた内容を参考に早めに受診したいと思います。
ありがとうございました。
抜歯後、インプラント手術をするまでの期間は、学術的にはChenの分類があります。
Type1 抜歯と同日(即時)、
Type2 抜歯後4-8週 早期埋入(軟組織治癒)、
Type3 12-16週 早期埋入(部分的な骨治癒)、
Type4 6ヶ月以上(抜歯窩完全治癒)
(Chen & Buser, Int J Oral Maxillofac Implants. 2009;24 Suppl:186-217)

となっています。

Risk indicators included a thin tissue biotype, a facial
malposition of the implant, and a thin or damaged facial bone wall.

薄い歯肉タイプの患者さんや、インプラントの悪い埋入位置、外側(頬側)の骨が薄い時や損傷している時は気をつけなさい。
と論文に記載されています。

骨がもともと緻密な部位か、抜歯時の炎症によりどのくらい骨と歯肉にダメージがあったかを
総合的に判断して、抜歯から埋入までの期間を判断します。

あなたの場合、骨が菲薄な上顎7番ですから、半年以上待つのが適切で(Type4)、
抜歯後3年でも問題ないと思います。
ただし、下顎の7番が挺出(上がってくること)したり、上顎の骨自体が下方に移動して隙間がなくなり、埋入しにくくなることもあるので、3年後に帰国したらもう一度診断する必要があります。
  • ぽっぽ(37歳 女性 主婦 )
  • 2020年08月05日00時17分
この度はご回答いただきありがとうございます。
インプラントはそんなに間をあけずに進めるものだと思い込んでいましたが、私の場合はそもそも6ヶ月以上あけることが推奨されているのですね。
下顎の歯が上がってきたり、歯の無くなったところが落ちてきたりというところは、渡航先の検診でも様子を見ようと思います。
詳しくご説明くださりありがとうございました。



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