MA1さんの相談

カテゴリ:手術について

抜歯即時埋入インプラント

こんにちは!よろしくお願いします。

去年の8月に右下6番をインプラント、右下5番を抜歯即時埋入インプラント、計二本の手術をして6番は無事インプラント終了しています。
抜歯即時埋入インプラントにした5番の方は今だ終わっていません。
術後3ヵ月後もインプラントが固定していないようで、半年くらい様子をみていて ようやく数値的には問題なく固定してきた様なのですが、仮歯を入れ 噛むようになると、またぐらついて来た様で噛むと痛みを感じる様になりました。
歯周病、十分な骨の高さ、厚み等は検査で大丈夫でした。

担当医からは、再手術かな…と前回言われました。
今更…(T_T)

この様な状態は、良くあることなのでしょうか?
私の体質が原因?
それとも先生の経験不足?(インプラント認定証を去年取得したようです)
とても不安です。

よろしくお願いします。

MA1さん

ご心配ですね。
昨年の8月に抜歯即時埋入したインプラントが上手くいっていないのですね。

私の医院にも同様の患者さんが来られたことがあります。その方は1回目のインプラントがあなたと同様に噛むと痛くなり、撤去して2回目のインプラントが埋入されていました。それでも触るだけで痛くなっていて、近々これも撤去して3回目のインプラント埋入をする予定で、セカンドオピニオンを求めての来院でした。
色々と検査した結果、最初に埋入した位置が抜歯して骨が再生していない場所で、そこに細くて短いインプラントを選択したことが失敗の原因で、2回目も同じ場所に同サイズのインプラントを入れ直していたために上手くいっていないことが分かりました。結局当院にて理想的な位置に埋入し直して上手くいっています。
インプラントはドリルで骨を削った穴の中に埋入しますが、この時に削りたての骨に接触させることによって、インプラント体と骨がくっついて一体化します。この時に軟組織(結合組織や歯茎などの肉部分)がインプラントと骨の間に残っていると、その部分のインプラント表面は骨とくっ付きません。抜歯即時埋入の場合、抜歯した歯の歯根周囲の炎症の具合で、骨が軟組織に置き換わっている場合が多く、インプラントの埋入する場所とインプラントの種類や太さ、長さが非常に重要で、確実に支えてくれる骨量が少ない場合は即時埋入するべきでないと考えます。
恐らく MA1さんの場合も、1年待っても痛みがありぐらつくということは軟組織が間に入っていると思われるので、いくら待ってもくっ付きません。
今のインプラントを撤去した後に少なくとも3、4ヶ月以上待って、完全に骨が再生してから再度埋入するべきと考えます。
信頼できる先生が見つかれば良いですね。
下顎にインプラントを埋入した場合、3ヶ月で噛めるようになります。


数値に問題なければ、ぐらついたり、噛むと痛みを感じたりはしません。

数値は何を測定したのでしょうか?
オステルISQ値の精度は高いため、問題なければ(70以上)噛めるはずです。
ペリオテストで測定しても、マイナスの値なら、ぐらつくことはありません。


下顎第二小臼歯5の場合、直下にオトガイ孔の開口部があるため、
長いインプラントを埋入して初期固定を得ることがしにくいと考えます。

また、後方(遠心)第一大臼歯6にインプラントがすでに埋入されていたため、
手前(近心)の5には、血流が行き渡りにくくなっていたと考えます。
(インプラントは金属なので、骨の形成に関わる血液の流れを妨げます。)

術前の状況は詳しく分かりませんが、抜歯即時埋入は避けるべきだったと思います。


抜歯後3ヶ月治癒を待ちます。
それから、インプラント埋入して、インテグレーションまで3か月待つ
普通の手順を行い、合計6ヶ月経過すれば噛めるようになります。
安全で確実です。


今すでに6ヶ月経っているので、抜歯即時埋入をした理由が見当たらなくなっています。
おそらく、再手術になると思われます。



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