さくらんぼさんの相談
骨増成について
上の奥歯左右で3本ずつ、抜歯になりました。
左上は既に抜去済みです。
先日大学病院でCTを撮ったところ、上顎洞まで1〜3ミリしか骨が残っておらず、腸骨移植が必須だと言われました。
サイナスリフトという方法のようで、厚みを増やすのは可能だけれど高さは増やせないので最終的には長い歯になると言われました。
1ミリしかないなら、骨移植しかないのでしょうか?もっと侵襲少なく、なるべく審美的にインプラントを入れることは不可能ですか?
年内に左上だけでも骨を作る手術をしたいのでご意見お願い致します。
まだ30代前半ですが高校生の頃から歯科保険のないビザでアメリカにいたため治療ができず、こんな状況になってしまい悔やむ毎日でとても辛いです。
よろしくお願いします。
- 稲澤歯科医院
- ( 長崎県 長崎市 )
- 2015-10-09 20:32:00
- 医療法人 加来歯科
- ( 大分県 中津市 )
- 2015-10-10 00:31:00
まだお若いのに大変な状態のようですね。
上顎奥歯の部位はインプラントを埋入するための骨が十分にある人は1〜2割程度です。さくらんぼさんの場合1〜3ミリしかないということで、サイナスリフトを腸骨から骨採取して行う予定なのですね。
サイナスリフトを行うためには私の経験から、移植材が1.5〜3cc位必要です。移植材としては自家骨か骨補填材を用います。自家骨とは自分の骨という意味で、腸骨や下顎の智歯奥から採取します。自分の骨なので一番問題が起きにくいのですが、インプラント部位とは別の所から採取が必要なので侵襲が大きくなります。それと経年的に吸収が大きいことが欠点で、年数が経つと支えの骨が少なく、インプラントだけが上顎洞内に突き出した形になる場合があります。
骨補填材は他家骨、異種骨、人工骨に分類され、それぞれにかなりの種類がありますが、うまく使えば吸収が少なく、しかも既製品なので手術個所はインプラント部位のみで済むという利点があります。私は開業医なので入院設備も無く腸骨からの骨採取は不可能ですので、骨補填材を使ってサイナスリフトを行っていますが、全く問題無く経過しています。
大学病院では色々と制約があって骨補填材が使いにくいのと、教授の方針で腸骨移植を行う所が多いようです。腸骨移植は最低1週間程度の入院が必要なのと、吸収しやすい骨であるという欠点があることは考えたほうが良いと思います。
さくらんぼさんはまだ31歳、80歳まであと49年もあります。上の両奥歯を3本ずつも失った原因が何であるかが問題で、たとえインプラント治療がうまくいって、両奥に新しい歯ができたとしても、今まで通りの食習慣と手入れ方法では同じことの繰り返しになる可能性があります。今後の手入れ次第でその寿命も変わって来るのです。これらのことを十分に考えた上でもう一度相談してみてください。
- 医療法人愛媛インプラントクリニック かまくら歯科
- ( 愛媛県 伊予郡 )
- 2015-10-13 14:51:00