つくばんさん(千葉県)の相談

カテゴリ:審査と診断

小さい頃に虫歯で上顎前4本(左右の1,2番)の神経を抜き、現在は差し歯ですが、歯根のう胞がありまして、インプラントの検討をしています。

いったん歯茎を開いて根の治療をする予定ですが、右の1番は遅かれ早かれ抜歯は確実とのことです。

その場合ブリッジの仮歯を提案されているのですが、そうすると左右の歯のかぶせ物を取らなければならず、それが何とか避けられればと思っています。

バルプラストなど、目立ちにくい入れ歯で仮歯にするというのは
現実的な考えでしょうか。

ちなみに右の1番は抜いたらだいぶ歯茎が上がるといわれています。

剣幸会の福島と申します。私見としてお答えいたします。

右の1番の抜歯、しかも歯根嚢胞付きとなりますと、術後かなりの骨の吸収が予想されます。歯頚部が下がるのは、抜歯した部位だけでなく、両隣の歯、左の1番と右の2番も多少起こるので、今、差し歯になっている冠の境目が露出するようになります。
ということは、ブリッジとして左右の歯を外すのも選択肢の一つとして良いのではないでしょうか。
インプラントの最大の利点の一つは両隣の歯を削らなくてよいという部分にありますが、歯頚部のラインがきれいに揃わなければ、ブリッジの方が自然に仕上がる場合もあります。両隣が健全歯では無いという理由からです。

ブリッジにしないで、ノンクラスプの義歯は、選択肢の一つとして、このケースの場合良い方法だと考えます。ただし、あくまでも義歯ですから取り外しの煩わしさはあります。また、バルブラストにしても骨吸収は起こり、左右の歯の境目は歯茎の上に露出すると予想します。

現実的かとなると、一般的には、インプラントの前にバルブラストを入れる人はほとんどいませんが、金銭的な問題を考えなければ良い方法だといえます。
以上のようなお答えで、宜しかったでしょうか?



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