TMMさん(広島県)の相談

カテゴリ:審査と診断

口蓋裂で生まれた為か右上2番が欠損です。
現在、右上2番は矯正治療の延長で装置に歯を付け足したものを使用し補ってます。
先日、レントゲン確認し前歯2本も歯根が短くいつ抜けても可笑しくないと言われました。
インプラントにかかる日数(幼い頃から大学の口くう外科などに通ってて今は矯正のみですが大学で考えてます)。
一応、学生時代に上顎に骨移植してますがそれでも骨が足りないことはあるのか、インプラント全ての治療終了するまでに歯無しになることはあるのか、などについて不安があります。

ご質問ありがとうございます。かねこ歯科インプラントクリニックの金子 茂です。
 右上2が先天欠損で、上顎中切歯の11も予後が悪く、抜歯の必要があると考えていいのでしょうか? 211欠損になるのですか?
 骨移植をされたとのことですが、ドナーの部位はどこからでしょうか? 口腔内(下顎枝、オトガイ部)からですか? 腸骨からですか?
 上顎前歯部では、通常の歯の欠損でも、骨造成を複数回繰り返さないといけないことも多いと言えます。口蓋裂の骨欠損は更に大きいと考えます。
 恐らく、前回骨移植していますが、インプラントの埋入と同時に更に造成しないといけないと思います。これは、はじめの造成が悪かったのではなく、必要な造成量が前歯の場合多いので、更なる造成が必要なのです。
 欠損量が大きい先天性の疾患の場合は、口腔内からの骨移植やメンブレンを使った骨造成では、骨や粘膜の造成量が限られるため、仮骨延長術を行うこともあると思います。
 手術後は、犬歯や小臼歯に歯がのこっていれば、そこを支えにしてメリーランドブリッジを接着します。これで治癒期間中の審美性を保つことができます。
 骨造成量が限られる場合は、歯ぐき付きの上部構造になると思います。
 個々の症例で、治療法は異なると思います。担当の先生によく聞いてください。きれいな口元になることをお祈りしています。



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