しらはまさん(東京都)の相談
現在、歯石治療を終え、治療を受けている歯科医から、骨がかなりやせているため、右下奥歯3本(そのうち1本はブリッジ)を抜歯して、3本をインプラントにすることを勧められています。今ならまだインプラント治療が可能だが、今後はインプラントもできなくなるとも言われました。しかし、今は痛みもなく違和感もありません。
けれども、3本分のインプラント治療はかなりの高額で、ほんとうにその必要があるのか、担当歯科医は入れ歯は勧められないので、選択肢はインプラントだけとの説明でした。
またインプラントにも失敗やリスクがあると思われるのですが、インプラントのメリットを強調するばかりで、それを尋ねても説明はありませんでした。インプラントを否定するつもりは全くないのですが、納得して治療を進めたいと考えているので、アドバイスをお願いします。
- 福島歯科医院
- ( 千葉県 柏市 )
- 2008年05月26日20時58分
まず、「痛みも違和感も無い歯」を治療することはありますが、抜歯することはあまり無いのが通例と思われます。ただし、動揺が激しい場合に関しては早期に抜歯した方が良い場合もあります。結論としては、歯が浮いたり腫れたり大きく動いたりしていないのであれば、すぐに抜歯する必要は無いでしょう。
また、今現在インプラントが可能な骨の状態であるのであれば、将来も可能の場合が多いと考えますが、実際に拝見していませんので断定はできません。
義歯やブリッジとインプラントの比較という点に関しては、健康体で経済的問題がクリアできるのであれば、比較にならない程インプラントが良いことは事実であります。しかし、選択肢はそのまま経過観察か、義歯か、インプラントであると考えます。
十分な説明を受けた後に本人の選択というのが、インフォームド・コンセントです。説明内容が不信であれば、セカンドオピニオンの意見を聞くと納得できると思います。