rinさんの相談

カテゴリ:その他

インプラント

2年ほど前に根管治療した歯の歯茎にできものができ、ポケットも6mmだったため、CTやレントゲンなど撮らず、これはヒビが入っているので抜歯しかないと言われ、抜歯をしました。
そのあと、同時にインプラントを埋入。
そのときも、新しくレントゲンやCTは撮らず、去年撮影したもので手術をしました。
10年以上通っている歯医者です。
インプラントする際、新しくレントゲンなどを撮らなくても去年のもので手術可能なのでしょうか?

 手術可能かどうかは、施術歯科医が自己の能力に応じて決定することです。ただ、その判断が妥当であるかどうかは、施術医は勿論、第三者(患者さんほ勿論、他の歯科医)によって検証されるものです。      
 ご質問の症例では、患歯が「破折」しているかどうか?破折していても救済可能なレベルかどうか?はCTによって、明示する必要があると思います。ただ、ヘアークラックの場合、CTでも破折と認知できない場合がほとんどであり、予後的視点から、インプラント選択になる場合もあろうかと思います。
 即時インプラントですが、安易に、抜歯歯根の抜歯窩形態に適合するインプラント体の埋入であればOKと考えているのかもしれませんが、この考えは誤りです。この考えの正誤はCTで検証されなばなりません。なぜなら、即時インプラントは、変化にとんだ抜歯窩形態にいかにして既製品インプラントの最適化を考えるかという知的作業であり、当然ながら、より多くの骨量を獲得を模索するため、インプラント軸の検証が必須です。そのような思考過程を持つためには、CTは必須でしょう。
 歯科医療はうまくいって当たり前と一般には考えられているようなので、歯科医は、日ごろから、診断、手術、予後と一貫性のある証拠のある(例えばCT)治療をおこなうべきと考えます。特に、保険外治療には、慎重をきすべきと考えます。



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