まろさんの相談

カテゴリ:その他

インプラント後、人工歯を入れた時の処置について

10年ほど前に左上の5番を抜歯し、そのままにしていました。今年、2回法インプラントをし、先日人工歯(ジルコニア)を入れました。人工歯を入れる3週間前に上下の歯型を取っています。人工歯を入れる際『奥の歯が手前に倒れているので人工歯が入りません。奥の歯を削ります』と言われ、隣の6番を削られました。人工歯を入れた後どんなに人工歯を削っても噛み合わせがうまくいかず『前に比べて下の歯が伸びているので下の歯を削ります』と言って左下5番を5ミリ程削りました。その後人工歯を何度も削り、調整して、噛み合わせがなんとか合いました。次回、噛み合わせの調整とマウスピースを作ると言われています。インプラントで隣の歯を削ったり、人工歯を何度も削ったり、噛み合わせの調整で向かいの歯を削ることは、ありますか?インプラント部分は10年保証、人工歯は5年保証で、定期的にクリーニングに行くことも保証の条件と言われました。削られた2本の歯が虫歯になりやすかったり、割れてくるという可能性はありますか?どのようなことに注意すれば良いでしょうか。今後、どうすればいいのか悩んでいます。

長期に欠損放置なされていた場合、インプラントなどの欠損補綴治療を行うにあたって、残存歯が移動または廷出してしまい、本来の咬合平面や顎位がずれてしまってから治療を開始する場合があります。
その際は事前に咬合平面の決定、顎位の決定と安定を図ってからインプラント埋入を行うのが基本ではあります。なぜならインプラントの埋入ポジションが決められないからです。その際、残存歯の位置が悪い場合ダメージが無い程度で削合することはあります。ひどい場合は抜歯する場合もあります。咬合崩壊状態の方はよくあります。
最終補綴物(上部構造ジルコニアですか?)の歯型を取ってから3週間では歯の移動はあまり考えられないと思われます。また事前に説明処置ならともかく、歯冠が出来てからと受け取れますので、
おそらく口腔内で直接調整という手法を選択したのかも知れません。
そのあたりよくよく説明を聞き要望も伝えてしっかり担当医の先生とコミュニケーションを取られる事が肝要と考えます。
担当の歯科医師によって治療方針は様々なので、あくまで当院の治療方針での考えですが、説明させていただきます。
まず、基本的に術前にどの位置にインプラントが埋入され、どの位置で噛むかなど、シミュレーションを行うので、後から隣の歯を削ったりなどは基本的に行わないです。
もし、歯の移動により適正な位置にインプラントが埋入できない場合は、手術の前に矯正の必要性を伝え、それが難しい場合は削ることもありますが、それは全て先に決めてしまうことが多いです。
人の体なので全てがシミュレーション通りとはいかないので、そのあたりは変更等はあるのかもしれません。
削ってしまった歯については削る量によっては虫歯リスクはあると思います。インプラント部位を含め、その周辺はより一層丁寧な口腔ケアが必要です。特にセルフケアが大切なので、しっかりとした清掃指導を受けられることをおすすめします。



相談を投稿する

専門家が教える歯科インプラントのすべて