もさんの相談

カテゴリ:ブリッジ

インプラント2本でブリッジ ネジの向き

インプラント2本でブリッジにして3本入れると聞いています。前歯の横から奥歯です。奥歯のネジに比べ、前歯横のネジはかなり下で向きも外を向いています。段差があるのはわかりますが、向きが平行でなく、これでブリッジした場合に、噛んだ時の力で骨などに影響はないのでしょうか?
お盆明けに型取りの予定です。

大きく方向が違うインプラントをネジ固定すると、それぞれのインプラントに捻れの力が加わります。また、位置が深いと将来の修理やメンテナンスの際に歯肉の深部で操作しなければならなくなります。各メーカー毎に名称は違いますが、位置や方向の補正のためのパーツがありますので、それを挟む方法があります。また、アバットメントの角度を変えて接着固定することもよいでしょう。
臼歯部でのインプラントブリッジと思われますが、インプラントフィクスチャーのそれぞれの平行性はアバットメントで補正するので、問題は特にないと思われます。ただブリッジの場合は清掃性が若干劣りますので、患者は特に清掃に気を付けなければ周囲炎にはなりやすいのかもしれません。そう意味ではインプラント周囲骨の影響はあります。
衛生的にしなければどんな症例でも持たないということです。
また、噛んだ力で骨に影響はちゃんと咬合調整されていればあまり気にしなくて良いと思います。これもちゃんと定期的に咬合調整をしなければどんな症例でもインプラント周囲骨への影響はあるということです。
  • も(59歳 女性 )
  • 2022年08月09日00時06分
ご回答ありがとうございます。

同じ先生で左上下をブリッジにしましたが、10年持たず下の歯茎が腫れ、壊して今度はインプラントとなりますが、またブリッジということで、清掃の難しさと、先々の不安を感じております。
上も時間の問題かと。

また私の場合、前歯がかなり出っ歯で、奥歯で噛むように言われると、前歯の上下がかなりずれます。

法令線が気になるので、ときどき意識して、前歯を合わせて口を閉じるようにしています。

インプラントを入れる場合でも、前歯に合わせて作ることは難しいのでしょうか?
(6)5(4)┐の埋入角度についての質問と思われます。

術者は、患者さんの右側9時に位置し、右手でハンドピースを持ってインプラントを埋入します。
右手首を手前に回転させすぎると、インプラントの方向は遠心(奥の方)に倒れてしまうことがあります。
一方、左側の埋入では、遠心には倒れにくいですが、舌側(内側)に倒れやすいといえます。

すなわち、インプラントは、術者の視点から円錐状に埋入されやすいと言えます。

熟練した術者は、そのことを承知しているため、できるだけ平行にインプラントを埋入することができます。

しかしながら、インプラントの埋入方向が平行でない場合でないでも、心配はありません。
アバットメントで角度補正すれば、埋入方向を修正することができるからです。

あなたが直立「気をつけ」のポジションで足を平行にそろえて立っているときよりも、「休め」のポジションで片足を前に出して立っている方が身体が安定するように、上部構造で連結されるのであれば、2本のインプラントは斜めに埋入されていても安定します。

埋入部位に骨がない場合では、治療期間が長くなる骨造成を避けるため、骨が残っている場所に意図的に傾けてインプラントを埋入することもしばしば行われます。
  • も(59歳 女性 )
  • 2022年08月08日23時51分
ご回答いただけた先生それぞれの内容、非常にわかりやすく勉強になりました。ありがとうございます。

上物を入れる際に、連結部品の件を、今の先生に確認せずお任せでも、大丈夫でしょうか?

インプラントを扱われる先生には、常識的な内容でしょうか?
専門的な内容で、患者さんには大変分かりにくいと思います。しかし、補綴治療を開始するに当たり、最重要の確認事項だと思います。

上部構造は、インプラントレベル(フィクスチャーレベル)ではなく、アバットメントレベルのスクリュー固定式上部構造にしてください。

治療後は定期的なメンテナンスが必要になります。メンテナンスの内容は、単に歯ブラシやスケーラー等で清掃することではありません。アバットメントレベルのスクリュー固定式上部構造は、補綴スクリューを逆回転することにより再診毎に除去されます。アバットメント周囲やブリッジ基底部の完全な清掃が行われ、再度連結されます。これを3ヶ月毎に繰り返すことで、インプラントは維持され続けます。

セメント固定式の上部構造や、インプラントレベルのスクリュー固定式上部構造が連結された場合、7から8年でインプラント周囲炎になり、13から15年程度で脱落する可能性が高いと思われます。

インプラントの埋入角度を補正してくれる17度と30度の角度付きスクリュー固定用アバットメントは、大手のインプラントシステムでないと発売されていません。埋入されたインプラントシステムと予定の補綴術式を確認する必要があると思います。



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