Juncoさん(愛知県)の相談
下顎左奥から2番目の歯の神経を3年前ほどに抜いたのですが、2年ほど前にまた痛みが出てきたため再受診(別の歯科)したところ、神経が普通に比べとても細かく、何本も分かれているから抜け切れていないのではということで、もう1度抜く治療を受けていました(どちらの先生も神経を抜くのにとても苦労されていました)。しかし、治療途中でニュージーランドに1年行く予定があり、治療を完全に終了しないまま昨年4月に日本を発ちました。現地での治療を強く勧められたため、その後現地の歯科に行き、神経を抜く治療をしていただきましたが、その約半年後の9月末頃突然痛みだし、抗生物質を2週間ほど飲み痛みをとる、という処置を、昨年末までの3ヶ月間に2回ほど行いました。そのときの現地の医師から、「抗生物質を大量に使用することは危険、この状況が続くのであればできるだけ早く抜いた方がよい」という警告書をいただき、同時にインプラント治療を勧められました。そのときからインプラントには興味を持ち、今年に入って激痛が起きることはなくなっていたものの、3月の帰国後もう1度以前の歯科の診断を受け、もし抜歯を勧められるのであればインプラントにしようと考えておりました。しかし、診断の結果、痛みがないのであればひとまず金属をかぶせ、様子を見ようということでした。抜歯しないで済むということだったので、一安心をしたのですが、その後も激痛はないものの金属内の違和感は消えず、ずっとというわけではないのですがほとんど毎日ふとうずくような感覚を覚えます。さらに、食事の際ときどき噛んでも歯に力が入らないために咀嚼が十分ではなく、反対の右側で咀嚼する癖も付きつつあります。このままでいいのか…と疑問を持っていたのですが、今日、歯根膜という存在をウェブで知り、さらに、「動揺し咀嚼機能(歯根膜)を失った天然歯の保存をいたずらに図るあまり、歯周組織破壊の進行を極限まで放置して、インプラント治療が可能な機会をみすみす逸するケースも多く見受けられる。この点は、現在の歯科医師側の認識を改める必要がある。」という文章を読み、とても不安になりました。というのは、私の担当医が、まさにできるだけ抜歯せず天然歯を残そう、という姿勢の方だからです。将来的にはインプラント治療をしようと心に決めていますが、今後将来に向けてインプラント技術や品質のさらなる向上も期待でき、また費用の関係もあるため、歯がもつところまではもたせてから治療をしようと考えていたのですが、もし私がこのケースに当てはまっていて、治療をいざ受けようと思ったときに不可能だと言われたら…と考えると心配です。どうせいつか治療を受けるのであれば、今受けておいた方が良いのでしょうか?また、歯の痛みではなく、違和感やうずきはどこからくるものなのでしょうか?厳密に言えば、このようなケースの歯は抜歯した方が良いのでしょうか?インプラント治療を行っている歯科に一度受診した方がよいのでしょうか?また、その際ただの検診ということであれば、保険は効くのでしょうか?
実際に口の中を見ているわけではないので難しいとは思いますが、ご回答、よろしくお願い致します。
- くらた歯科医院
- ( 長野県 上伊那郡 )
http://www.geocities.jp/mutsumidental/
juncoさんはじめまして。むつみデンタルクリニックの倉田です。
歯の神経を取った後の痛みについては、歯の根管の形態は非常に複雑なため、きちんと治療した場合でも起きることがあります。
その場合、歯の根の付け根に膿がたまることにより、痛みや違和感を生じます。抗生物質で症状を緩和させながら様子をみているということですが、個人的にはあまりおすすめはできません。
また、このようなケースの際、歯にヒビが入っていることがよくあります。その場合は長く待てば待つほど周りの骨が吸収してしまいます。
以前は、歯を抜いた後は入れ歯かブリッジ(両側の歯を削り、固定する)しか無かったため、使える歯はなるべく長く使うということも有効でしたが、インプラントの普及により、周りの骨や歯ぐきを良好な状態で保存するために早期に抜歯をして、インプラントを入れるという先生方が増えてきています。
個人的な意見としてはインプラントをおすすめしますが、実際に口腔内を診たわけではないため、やはりインプラントに精通している歯科医院で診断を受けてみても良いかと思います。
保険についても、違和感のある歯があり、治療方法を聞きたいをいうことであれば、通常適用されます。