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インプラントの材料と現在のブリッジの歯について

右下の5歯が20年ほど前に抜歯し、現在ブリッジとなっています。かかりつけ医から、ブリッジからインプラントへの変更を勧められています。
質問1.
インプラントの材料(インプラント体)について、チタンかジルコニアかで迷っています。ドクターは、ジルコニアのほうが良いけれどどちらでもよいとおっしゃっています。費用が1.5倍違います。費用もさることながら、ジルコニアのエビデンスはすくないのかな?と思ったり、耐用年数を考えると、とりあえずチタンでもよいのかな?と思ったりします。ドクターからは、ほかの治療歯が金属がかぶっていることろが多いので、少しずつセラミックにしていきましょうと言われています。チタンにするか、ジルコニアにするかはどう考えればよいのでしょうか?
質問2
現在のブリッジはセラミックでできていて、非常に良い材料なので前後のかぶせてある歯のものは切り離して残して大丈夫との説明ですが、そのような治療方法で弱くなることはないのでしょうか?

インプラント体というのはフィクスチャーのことでしょうか?基本的にフィクスチャーとは骨の中に埋め込む部分のことですが、文面から察するに上部構造(口の中に出ている部分で冠もしくはアバットメント)のことだと思いますので、そう踏まえた上でお答えします。ジルコニアは確かにエビデンスは少ないです。ここ数年でも考え方が変わっています。まだはっきりと答えはでないと思いますが、どんどん進化もしています。主治医としっかり相談しましょう。噛む力によってもかわりますから、ご自身にあったものが良いとおもいます。また、セラミックのブリッジの切断ですが、基本的に切断時に見えないレベルでの亀裂が入るので残ったセラミックは弱くなります。うまくいけば治療費が少なくて済む、くらいに考えて頂ければよいのではないでしょうか。
  • ぴあのぴあの(59歳 女性 その他 )
  • 2018年01月26日12時40分
先生、ご親切なご指導ありがとうございます。私の文章が悪かったと思うのですが、チタンかジルコニアで迷っているのは、下の骨に埋め込む部分です。上部の人工歯はいずれの場合もセラミックと先生がおっしゃっていました。実際のものを見せて頂きましたが、スクリューのねじのような構造をしたものでした。
ブリッジについては、先生のおっしゃる通り、費用が節約できればうれしいですが、かなり年数もたっていますので、今回残せてもいずれはやり替えないといけないのかもしれません。
なるほど。やはりフィクスチャーのことだったのですね。なんども最先端のインプラント技術としてみたことはございます。私もジルコニアのフィクスチャーを扱ったことはありません。もしかしたらそれが今後標準のものになるのかもしれませんが、インプラントはかなり長く口の中にとどまるだけに、、50年以上の歴史をもつチタン製のほうが、安心できるように思います。
こんにちは
ジルコニア製インプラントは、我々専門家でもニュートピックスであり、おっしゃる通り歴史の中での検証がなされてないと思います。車でも新型車が出てから何回かマイナーチェンジをして熟成されたモデルが安心だとは思います。こう考えるのは、チタン製インプラントばかりを1万本いれてき私がジジイだからでしょうか?私もわかりません。質問2ですが ブリッジ切断で問題ないです。
  • ぴあのぴあの(59歳 女性 その他 )
  • 2018年01月26日12時45分
先生、ご親切なご指導をありがとうございます。
私自身も、なんとなく、チタンのほうがよいかな?と思っていたので、先生のような、ご経験豊かな先生にご指導いただけると、安心して治療が受けられます。
私の主治医の先生もとても優秀で経験豊かな方なので、信頼申し上げているのですが、なんせ、少しぐらい、ネットで勉強しても患者にはわからないものです。また、私自身が医療人なので、しっかり、納得して治療を受けたいと思っていました。ありがとうございます。
ご相談ありがとうございます。
質問1に対してですがインプラント体でジルコニアというのは自分は使用したことがありませんので一般論ですが従来からあるチタンインプラントに比べると強度で劣るのではないでしょうか。インプラント体が骨中で破折するとリカバリーが大変です。
 自分としてはチタンインプラントをお薦め致します。
質問2についてはブリッジを切り離して大丈夫かとのご質問ですが弱くなるかならないかは、その歯がどの程度しっかり骨中で植立しているかであってセラッミクか他の素材かという違いはあまり大きな問題ではありません。ですので、その歯の状態が健康か否かで弱くなるかならないかが決まります。
  • ぴあのぴあの(59歳 女性 その他 )
  • 2018年01月26日12時50分
先生、ご指導ありがとうございます。医療は日進月歩で、新しいことがどんどんでてきますが、新しいことに飛びついたほうが良い場合と、やはりエビデンスが高く、臨床数が多いもののほうがよい場合があるのではと思っています。少しくらいネットで勉強しても、インプラントのことを理解するのは患者には難しいです。私もなんとなくチタンかなと思っていました。主治医の先生はとても優秀でご経験も豊富なので、信頼申し上げているのですが、私自身が医療人ということもあって、納得して治療を受けたかったのです。先生にチタンをとおっしゃっていただいて、安心しました。
質問1

インプラント体(フィクスチャー)の素材は、患者さんが選択するものではないと思います。
素材が良いか悪いかは歯科医でないと解らないので、歯科医が選択すべきだと思います。

あえて、説明をしてみます。
ジルコニア素材のインプラント体は国内では販売されていません。
チタン・ジルコニアの素材はRoxolidという商品名で発売されています。

チタン・ジルコニアは最近の素材なので、チタンと比較するとエビデンスは少ないと思いますが、
メーカーからの報告や自分の使用感としては問題はありません。

チタン・ジルコニアの利点は強度です。細い直径のインプラントでも折れにくい強度をもっています。
標準径やワイド径では、チタン・ジルコニアの利点があまり発揮できません。
インテグレーションまでの期間も変わらないと思います。

チタン・ジルコニア・インプラントの材料代はチタンのそれとくらべて1.5倍も違わないので、チタン製のインプラントは、別のメーカーを扱っているのかもしれません。


次に、ぴあのぴあのさんが、インプラント体と上部構造を取り違って質問したと仮定して回答します。

チタンは、チタンのCAD/CAMフレームにハイブリッドレジン(白い部分)を築成したもの(CAD/CAMハイブリッド)をいっていると思います。

ジルコニアはほぼ劣化がなく、CAD/CAMハイブリッドは、破折したり、色が変わったりするので、8年くらいすると、いわゆるリフォームが必要です。

対合歯(噛み合う歯)が弱くなく、インプラントのインテグレーションも良い場合は、CAD/CAMハイブリッドよりも、ジルコニアの方がいいと思います。


質問2
メタルボンドブリッジを切断すると、セラミック部分が破折しやすくなることがあります。
切断面に金属が露出して、審美的な問題がおきることもあります。
症例により、問題ないこともあります。

インプラント手術により隣の歯の歯肉が下がる場合もあります。
クラウンと歯の接続部が見えてくる場合もあるので、
予算があれば、インプラントの補綴と同時に新製すべきと思います。
  • ぴあのぴあの(59歳 女性 その他 )
  • 2018年01月26日23時22分
先生、ご丁寧なご説明いたみいります。チタンかジルコニアで迷っているのは、骨に入る部分のことです。どちらを選んでも上部構造(歯の部分)はセラミックになるとのことでした。
ジルコニアのメーカーまで伺いませんでしたが、スイス製とおっしゃっていて、値段は相場にも影響するとのことでした。
もっとも、上部構造のセラミックといっても、歯科の治療のセラミックは正しくはどのような材料なのかは私は理解していません。チタンだと50万、セラミックだと75万(上部の歯も入れて)とのことでした。
ただ、死ぬまで(あと何年生きるかはわかりませんが)もつとは思っていないので、チタンで問題なければそれでもよいのかな?と思っていた次第です。
ブリッジのこともあわせて、今度ドクターにきちんとご相談してみます。それにあたり、先生のご説明はとても私の参考になりました。ありがとうございます。
A1. ジルコニアのインプラントの良さもありますが、次世代のものという感じです。確か、まだ国内では認可おりていないと思います。チタンでよいと思います。
A2.支台歯の状態によると思います。
  • ぴあのぴあの(59歳 女性 その他 )
  • 2018年01月26日23時25分
先生、ご指導ありがとうございました。
やはり、エビデンスが多い、チタンのほうがよいのかもしれません。次回、やり直すことがあれば、その時はまた、医療の考え方も変わっているのかもしれませんね。
ありがとうございました。



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