インプラント手術前後の飲酒はいつから大丈夫?飲酒した場合のリスクは?
インプラント手術を受ける際、多くの方が気にするのが「飲酒に関する注意点」です。インプラント手術を考えているものの、お仕事の付き合い等で飲み会があったり、好きな飲酒を制限することが難しい!と悩む方も多いです。
この記事ではインプラント手術前後に飲酒した場合のリスクや飲酒を控える期間を紹介します。
更新日:2024/12/27
■目次
インプラント手術前日の飲酒は?
インプラント治療が外科手術であるため、手術の前日は基本的に飲酒を控えるように注意されることが多いです。
インプラント治療前に過度な飲酒は身体に悪影響をもたらす可能性があるためです。具体的には次のような影響が考えられます。
・術後の出血や腫れが長引く可能性
・麻酔の効果が悪くなる影響
・感染リスクの上昇
・傷の治癒の妨害
飲酒によって起こり得るリスクについてチェックしましょう。
術後の出血や腫れが長引く悪化する可能性
アルコールは体内で吸収され、血管を拡張させます。血液の流れが良くなり、出血しやすくなる可能性が高まります。また、通常よりも出血量が増えるリスクも考えられます。手術前であっても飲酒を控えることが推奨されています。
麻酔の効果が悪くなるへの影響
過度な飲酒は麻酔の効果が悪くなる可能性があります。リラックスさせる麻酔(静脈内鎮静法)の、効きも悪くなる可能性があります。
感染リスクの上昇
飲酒すると血行が良くなり、傷口からの出血や腫れ、感染リスクが高まります。また、免疫力が低下し感染しやすくなる可能性もあるため、インプラント治療の前にアルコールを摂取することは控えましょう。
傷の治癒の妨害
飲酒によって出血が止まりにくいと、血餅(けっぺい)という血液が凝固してできた血のかたまりができにくく傷の治癒を妨げる可能性があります。
インプラント治療は外科手術であるため、患者さん側も万全の態勢で臨むことが重要です。安心して治療を受けるために、不明点があれば治療前に確認しましょう。
禁酒期間は歯科医師の指示の通りにしましょう。
インプラント手術当日の飲酒はNG!主なリスクは?
インプラント手術当日の飲酒は一般的に禁止とされています。
アルコール摂取は免疫力を一時的に低下させ、手術後の感染症のリスクが高まる可能性があります。
インプラント手術後は感染に注意が必要で、飲酒によって傷の回復が遅れる可能性もあります。
インプラント術後には鎮痛剤や抗生物質が処方されることがありますが、アルコールとお薬の相互作用により効果が下がる可能性があることも注意が必要です。歯科医師の指示に従い、飲酒は避けるようにしましょう。
インプラント手術後の飲酒はいつから可能?
インプラント手術後、数日から1週間飲酒を避けるようにいわれることが多いようです。インプラント治療後は、細菌感染や治癒遅延のリスクが高まるため、飲酒を避けることが推奨されます。クリニックによって禁酒期間が異なる可能性があるため、歯科医師の指示に従いましょう。
まとめ
インプラント手術前後は、飲酒を控えることが推奨されます。歯科医師の指示に従い禁酒しましょう。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
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