歯は何本あれば大丈夫? 食べる・話す・笑うためには20本!
食べる・話すこと以外にも表情の中で大切なパーツである歯ですが、何本あれば支障はないのでしょうか?
当記事では歯は何本くらいあれば差し支えないのか、またその対処方法についてご紹介します!
更新日:2023/01/04
■目次
大人の歯は全部で28本
そもそも歯は本来何本あるのでしょうか。
永久歯の本数は28本(親知らずを入れて32本)です。
子どもの歯(乳歯)は20本あり、10~12歳ごろにはすべての歯が永久歯へ生え変わります。
歯の本数は20本以上が目安
8020を知っていますか?
「ハチマルニイマル」という言葉を聞いたことがありますか?
80歳で20本以上自分の歯があることを目標とする運動のことです。
8020達成者は年々増加しており、80歳で20本以上の歯があればほとんどの食事を美味しく食べられますので、健康寿命が伸びますね◎
20本以上あっても治療が必要なケース
一方で、20本以上残っていても歯のない位置によっては食事や発音、見た目に支障が出ることがあります。
例えば犬歯であれば噛み合わせに関して大切な機能を担っているので犬歯がなくなると前歯や奥歯へ負担がかかるようになってしまいます。
また前歯がないと、もろに見た目に影響するほか、空気が抜けるようになり発音にも影響します。
奥歯がなくなった場合はくいしばれないため力が出なかったり食事を咀嚼しにくかったりします。
20本以上あるからといって必ずしも安心というわけではないのです。
失った歯は治療して20本以上に!
歯を失って20本未満になってしまった場合、治療して補えばお口の機能を改善させることが可能です。
なくなった部分(欠損補綴)の対処法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどがあります。
例えば正中から数えて前から6番目の歯がなくなった時の選択肢としては
・前後の5番目と7番目の歯にバネをかけて入れる取り外し可能な装置である入れ歯
・5番目と7番目の歯を削って橋状の被せ物を入れるブリッジ
・骨にネジを埋め込む治療法であるインプラント
などがありますよ。
いずれもそれぞれにメリットデメリットがありますので、歯医者さんとよく相談して見た目や機能面の回復を図りましょう!
まとめ
歯が20本は残っている状態であれば咀嚼能率や健康度が上がるといわれていますが、20本を超えていても歯のない部位によっては不便なことがあります。
歯のない部分をそのままの状態で放置すると前後の歯や噛み合わせの歯が動いてくることがあり、いざ治療しようとした時に治療の選択肢が減ってしまうこともありますよ。
生涯、美味しく食事をとったり素敵な笑顔でいるためにも、いま一度ご自身のお口の中の状態と向き合ってみてください!
記事監修
中村 優佳
国立大学歯学部卒業後、歯科衛生士として勤務。
同時取得した養護教諭免許も活かし、患者様の口腔内のケアを通して全身の健康をサポートさせていただいております。
〈取得資格〉
・歯科衛生士国家資格
・養護教諭一種免許状
・ホワイトニングコーディネーター
・日本歯周病学会認定歯科衛生士資格取得
〈所属学会〉
・特定非営利活動法人 日本歯周病学会
・一般社団法人 日本歯科審美学会
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