インプラントを長持ちさせるメインテナンスについて

インプラントのお手入れについてご紹介しています。インプラントを長持ちさせるポイントは3つ。自宅での歯みがきとクリニックでのクリーニング、定期検診がポイントです。インプラント治療中の方、インプラント治療をご検討中の方はこちらをご覧ください。

更新日:2019/09/30

■目次

  1. インプラントの最大の敵 歯周病
  2. インプラントのメインテナンスについて
  3. POINT1 「ご自宅での歯磨き」
  4. POINT2 「PMTC」
  5. POINT3 「定期診断」

インプラントの最大の敵 歯周病

非常に優れた耐久性を持つといわれるインプラントですが、残念なことに途中で使えなくなってしまうケースがあります。
最も多いのが歯周病によって歯肉が痛んでしまい、結果インプラントがダメになるケースです。
このため、インプラント治療後のメインテナンスで特に気をつけていただきたい点は歯周病対策です。

快適な生活を持続するために、ご家庭での適切なプラークコントロールや歯科医院での定期検診を欠かさないように心がけましょう。

インプラントのメインテナンスについて

長い治療を終えて、ホッとされたことでしょう。
けれども、実は、重要なのはインプラント治療が終わった後です。前述のとおり、特に歯周病対策は欠かせません。とはいえ、難しく考えることはありません。インプラントを長期にわたって機能させるために、お口のケアをちょっと見直してみましょう。

POINT1 「ご自宅での歯磨き」

インプラント治療後において、最も重要なメインテナンスが歯磨きです。食事の後すぐに磨くことを心がけましょう。その際も、歯科医院で指導された正しい方法で磨くことが大切です。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってのプラークコントロールも効果的です。

POINT2 「PMTC」

ご自宅の歯磨きではすみずみまできちんと磨いているつもりでも、どうしても磨き残しが生じ、歯垢が溜まってしまうものです。そんな磨き残しを取り除く歯のクリーニングがPMTCです。

PMTCは正確には「Professional Mechanical Tooth Cleaning」を略したもので、専用の機材を使用したプロによる歯のクリーニングのことです。歯科医師や歯科衛生士が様々な機材とフッ素入りペーストを使用して、虫歯や歯周病の最大の原因であるプラーク(歯垢)を取り除いていきます。

POINT3 「定期診断」

インプラントは人工物なので神経がありません。そのため、感染が起こっても自覚症状がありません。人工歯がグラグラ動いたり、膿が出たりしてはじめて気が付くのですが、こうなってからでは手遅れです。治療終了後は必ず定期検診を受診しましょう。定期検診ではインプラントや歯肉の状態、噛み合わせなどのチェックを行います。
また、定期検診はできるだけインプラント治療を行った歯科医院で受診しましょう。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。