【教えてドクター】妊婦さんのインプラント治療Q&A

歯科インプラントに関する治療説明『妊娠中にインプラントはできますか?』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/10/04

■目次

  1. 妊娠中にインプラントはできますか?
  2. 先生からのメッセージ

妊娠中にインプラントはできますか?

一昨年の12月に前歯を抜歯しております。
インプラントを希望していたのですが、年齢的な事もあり先に妊娠を希望しております。

例えば、今月一回目の手術をして、その後妊娠。安定期に入って歯茎を切開する二度目の手術をするというのは、赤ちゃんに害はないのでしょうか?

通っている先生は大丈夫とおっしゃるのですが、色々なホームページでは、妊娠中は駄目だと書いてあるものもありました。
やはり、妊娠中にインプラント治療を行うことは難しいのでしょうか?

先生からのメッセージ

妊娠中に歯科治療を行う場合妊娠前期・中期・後期のうち一番安定している妊娠中期に行う方が良いとされています。

インプラントもそうですが、抜歯などと同様外科処置になりますので、急ぐ必要がなければ避けた方が良いかもしれません。
急性の歯痛などで妊娠中に抜歯などの必要があって時期を見て行うことはしばしばあります。 経産婦の方であれば、体調の管理も分かっておられるでしょうし、ご自分で予測できると思いますが、初産の場合はご自分で分かりませんし、体調の管理や予測がつきにくいと思われます。

2次オペであれば通常支障はないと考えますが、局所麻酔も必要ですし、インプラントはある程度の時間がかかる治療になりますので、そのおつもりはされておいたほうがよいでしょう。
糖尿病や心臓病などの全身疾患でしたらいつ治癒するか分かりませんが、妊娠は時期が来れば終了するものですから、出産後じっくり治療を受けられるのも一法かもしれません。

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。