インプラント治療って本当に安全なの?

インプラント治療をお考えの方は、インプラントの安全性が気になる方も多いのではないでしょうか。ここではインプラントを埋め込む手術やインプラントの素材、歯科医院選びについて解説します。

更新日:2020/10/23

インプラント治療って本当に安全なの?

■目次

  1. インプラントに対する不安
  2. インプラント治療の成功のためには?

インプラントに対する不安

インプラント治療は、顎の骨を削ってインプラント体(人工歯根)を埋め込むという外科手術を伴う治療です。「手術」というと恐怖感を感じたり、その安全性について不安に思う方も多いのではないでしょうか。

手術だけど大丈夫?
インプラントの手術は、通常は局所麻酔(部分的な麻酔)をして行います。
歯科医院によっては、恐怖心が強い方に対して局所麻酔と同時に「静脈内鎮静法」や笑気麻酔などを併用して、恐怖心を軽減しリラックスした状態で手術を受けることも可能です。
いずれにしても、通常は手術中に痛みを感じる事はほとんどありません。
術後の痛みに関しても、治療内容による差や個人の感じ方に差はありますが、抜歯を行った時と同じ程度の痛みと言われています。
手術のために入院する必要もありません。インプラント手術後気分が落ち着いたら当日に帰宅することができます(静脈内鎮静法や笑気麻酔を併用した方は一定時間安静にしてから帰宅します)。また、翌日から通常の生活を送ることができます。

インプラントは安全?
インプラント体は、骨折した時に整形外科で骨を固定するために使用されるボルトやナットと同じ素材である、チタンを中心に作られています。
チタンは金属アレルギーが起こりにくく、身体と親和性のある素材です。
インプラント治療を受けた後、適切なメンテナンスを行うことが出来れば、半永久的に機能を維持することも可能と言われています。
ですが、手術・治療にリスクのないものはありません。
事前の検査が不十分であったり、患者さんの全身状態の確認が不十分であった場合など、適切な施術が行われなかった場合には再手術が必要になる事例もあります。

インプラント治療の成功のためには?

失敗しない治療のため重要なこと
患者さんごとに適したインプラント治療を行う歯科医師を選択することが重要です。インプラント治療を受ける歯科医院選びのポイントととして、

・患者さんのお口の中や身体の全体を考えた治療計画を立ててくれる
・治療のメリット・デメリットについて分かりやすく説明をしてくれる
・問診や事前の検査(レントゲン・CT検査・口腔内検査など)が綿密に行われる
・治療後のメンテナンスをしっかり行っている
・インプラント治療の実績がある

といったことが挙げられます。
上記のポイントのほかに、歯科医師との相性も大切です。
一番良い方法は、安心してインプラント治療を受けることができると思える歯科医院に出会えるまで様々な歯科医院に足を運んでみることです。無料でカウンセリングを行っている歯科医院もありますので、まずは相談に伺ってみてはいかがでしょうか。

>>ドクター選びのポイントについて詳しくはこちら

また、インプラント治療が成功するために重要なことは、歯科医師による治療だけではありません。
患者さん自身が、歯科医師の指示に従ってインプラントを長持ちさせるためにお口の中のケアを行い、定期的なメンテナンスの受診を続けることも重要です。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。