通常のインプラント治療よりも費用を抑える最先端治療〈All-on-4〉

総入れ歯を使っているため、満足に食事ができないことはありませんか? All-on-4(オールオンフォー)というインプラント治療によって、食事のしづらさを解決できるかもしれません。失った歯と同じ数のインプラントを埋め込むと高額な費用が掛かるために諦めていた方でも、All-on-4(オールオンフォー)なら片顎につき4本のインプラントを埋め込むことでしっかり噛めるようになります。

更新日:2021/12/02

通常のインプラント治療よりも費用を抑える最先端治療

■目次

  1. 4本のインプラントを埋め込むAll-on-4(オールオンフォー)
  2. 総入れ歯とAll-on-4(オールオンフォー)の比較
  3. All-on-4(オールオンフォー)
  4. 総入れ歯
  5. たった一日で取りはずしの要らない歯に

4本のインプラントを埋め込むAll-on-4(オールオンフォー)

最少4本のインプラント治療All-on-4

All-on-4(オールオンフォー)は、総入れ歯をお使いの方や、ご自身の歯を多く失った方のためのインプラント治療法です。

従来のインプラント治療では、すべての歯を失った方にインプラント治療を行う場合、インプラントを失った歯の本数と同等程度の8~14本を埋め込むことが一般的でした。
そのためインプラント埋入手術の時間が長くなり、患者さんの負担は大きく、費用も高額になるという難点がありました。

しかし、All-on-4(オールオンフォー)は、力を4本のインプラントに均一に配分できる位置にインプラントを埋め込み、インプラントの上に入れ歯を被せる治療です。片顎につき最少4本※のインプラントで本来の歯と同じ程度の力の負担が可能な治療です。
埋め込む位置も骨がある部分を選択することによって、骨の移植を行わずにインプラント埋入手術を行える可能性が高くなりました。
手術や費用の負担を必要最低限に抑えたインプラント治療法。それがAll-on-4(オールオンフォー)なのです。

※顎の骨の状態によってはインプラントの本数が多くなることもありますので、主治医によくご相談ください。

総入れ歯とAll-on-4(オールオンフォー)の比較

それでは、総入れ歯と比較したAll-on-4(オールオンフォー)の長所について、具体的にご紹介致します。

All-on-4(オールオンフォー)

●顎の骨に固定され、食べ物が入れ歯と歯茎の間に入り込んで痛むことが少ない
●硬い物も食べることができ、きちんと栄養が採れるようになる
●自分の歯と変わらない感覚で物を噛んだり、味わうことができる
●顎の骨に固定されているため、安心しておしゃべりができる
●顎の骨に固定されているため、取り外す必要がなく、外出や旅行が楽しめる
●人と会うことに対して自信が持てるようになる
●顎の骨の変形も少なく、若々しい顔貌を維持できる
●違和感が少ないため、発音や発声に影響が少ない

総入れ歯

●固定式では無いため、入れ歯と歯茎の間に食べ物がはさまって痛むことがある
●噛む力を十分にかけられず、硬い物を食べることができない
●歯茎が覆われていて、食べ物がおいしく感じられない
●入れ歯が動いて発音しにくく、人と話をするのが億劫になる
●食後に入れ歯をはずして洗ったりするのが嫌で、外出や旅行ができない
●見た目や口臭がひどいのではないかと不安で人に会えない
●顎がやせてしまい、年老いて見える

たった一日で取りはずしの要らない歯に

All-on-4(オールオンフォー)は、埋め込むインプラントの数は最少4本で治療ができます。骨の移植なども必要ありません。
また、抜歯からインプラントの埋め込み、仮歯の装着まで、1日で行うことが場合によって可能になりました。最終的な人工の歯を取り付けた状態、つまり、今まで使用していた歯や入れ歯が手術当日まで使え、その夜には新しいインプラントで支えられた仮歯で食事をとることができるのです。
食事がとれない日や歯がない日を過ごすことなく治療が可能です。

All-on-4(オールオンフォー)は、短時間で固定式の仮歯が入る画期的な治療法です。たった1日で口元が劇的に変わり、さまざまな入れ歯の悩みから解放されます。
ですが、All-on-4(オールオンフォー)治療にはメリットだけではなく、デメリットもあります。よく検討してから治療を開始してください。

また、All-on-4(オールオンフォー)には高い技術力が必要なため、どの歯科医院でも受けることができる治療ではありません。All-on-4(オールオンフォー)治療を希望する場合は、All-on-4(オールオンフォー)治療を行うことのできる技術のある歯科医師のいる歯科医院で治療を受ける必要があります。

※すべての患者さんに可能な治療法ではございません。まずは歯科医師に相談しましょう。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。