インプラントを入れた後に注意したいことや食べ物って?
インプラント治療を受けたあとの食事についてご紹介します。控えた方が良い食品はあるの?インプラントは大丈夫?などといった疑問にこたえる内容となっています。
更新日:2021/12/02
■目次
インプラントで変わる食生活
インプラント治療は、歯を失った顎の骨に、外科手術でチタン製の人工歯根を埋め入れます。埋め入れた人工歯根と、人工歯(被せ物)をネジやセメントで固定するため、しっかりと咀嚼することができ、天然の歯とほとんど変わらない感覚で食事を楽しめるでしょう。
また、「入れ歯」や「歯が無い状態」では噛みきることが難しい食品も、治療後にはストレスなく食べられるようになり、食生活をこれまで以上に楽しむことができるでしょう。また、しっかりと噛み砕くことができるため、胃や腸などへの負担が少なくなり、全身の健康維持にも役立ちます。
しかし、固すぎる食品を食べると、人工歯や埋め入れた人工歯根が破損する恐れがあります。ここでは、注意したほうがよい食べ物などについてご紹介します。
インプラント治療後の食事で注意する食品
以下の食品を食べる際には、インプラントだけではなく、残っている自分の歯も割れる恐れがありますので、注意しましょう。
・氷、飴
噛み割らないようにしましょう。
・殻、種
栗やナッツ類などの固めの殻や、梅干しの種なども、歯で噛み割らないようにしましょう。
・固焼き煎餅、固めのパンやお菓子
極端に固い食品も念のため注意しましょう。食べる際は、小さく割るか、飲み物で少しふやかしましょう。
*インプラントに痛みや違和感が出た場合には、かかりつけ医へ連絡し、早めに受診しましょう。
【人工歯の種類によっても注意しましょう】
人工歯の種類の中には、噛み合わせの部分に人工の歯とインプラントをネジで接続するための穴(アクセスホール)を持つタイプのものがあります。
このタイプの人工歯の場合、ネジを締め付けた後に、プラスチックでその穴を覆いますので、普段の生活で不都合はありません。しかし、アクセスホールの無いタイプの人工歯と比べて、アクセスホールがあることで人工歯の面積が小さくなるため、若干割れやすいことが考えられます。そのため、極端に固い物を噛むのは避けましょう。
インプラント治療は、きちんとメインテナンスを行えば、長期的に安定した状態で使い続けられるとされています。日頃からのブラッシングでお口の中を清潔に保ち、歯科での定期検診を欠かさないようにして、美味しいものを楽しんで食べ続けられるようにしましょう。
>>インプラントを長持ちさせるためのセルフケア
記事監修
[f1歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
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