イミディエイト術式(即時加重)

歯科インプラントに関する治療説明『イミディエイト術式(即時加重)』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. イミディエイト術式(即時加重)とは?
  2. イミディエイト術式を行うのに必要なものは?
  3. イミディエイト術式が適さないケース

イミディエイト術式(即時加重)とは?

イミディエイト術式-1

インプラント手術によってインプラント(純チタン)と骨がオッセオインテグレーション(骨結合)するまでには約6週間から8週間程度の時間がかかります。

最新のインプラント治療であるイミディエイト術式(即時加重)によるインプラント手術によって確実な初期固定を得ることができれば、インプラント手術当日にインプラントに義歯をしっかり固定してその日から食事も可能になります。

イミディエイト術式を行うのに必要なものは?

イミディエイト術式-2

イミディエイト術式には、

・イミディエイト(即時加重)を認められたインプラントシステム
・確実な初期固定(35Ncm以上)
・咬合調整
・術者の技術
などが不可欠です。

イミディエイト術式が適さないケース

イミディエイト術式は、大変素晴らしい治療法ではありますが、治療に望ましくない場合もあります。

・抜歯予定の部分に著しく感染が見られる場合
・骨の吸収が著しく、インプラントの初期固定が得られないと考えられる場合
・骨の吸収により抜歯即時埋入では審美性の回復が困難と考えられる場合
・抜歯の原因が重度の歯周病である場合
・その他、全身的な基礎疾患(糖尿病など)があり、傷の治りが悪いと予想される場合

などが考えられます。
上記の場合でも、抜歯をした穴に人工骨や自家骨を入れることにより 抜歯後の骨の吸収を最小限に食い止める、すなわち骨を温存することが可能な方法もございます。

詳しくは、 ソケットプリザベーション - 抜歯即時埋入ができない場合 をご参照ください。

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。