インプラント手術について
インプラントの手術とはどのようなものでしょうか。手術の流れや方法、回数について図解しながらわかりやすくご説明します。
更新日:2020/06/19
■目次
Q:インプラントの手術は1度ですみますか? ?
A:治療方法によって異なります。インプラントには大きく分けて「1回法」と「2回法」という治療法があります。どちらも基本的なインプラント手術の流れは一緒ですが、1回法の場合は手術が1度で済み、2回法の場合は2度の手術が必要です。
インプラントの手術-1回法の手順
1回法-ステップ①
局所麻酔を行い、歯茎を切開して顎骨を露出させたら、専用のドリルを使ってインプラントを入れるための穴を開けます。
1回法-ステップ②
ドリルで開けた穴に、歯の根の代わりとなる人工歯根(フィクスチャー)を入れます。
1回法-ステップ③
粘膜のうえにインプラントの一部が露出するように縫合します。
1回法-ステップ④
傷口が回復したら、人工の歯の型取りを行い、仕上がった被せ物を取り付けます。
※傷口が回復するまでは、仮歯を装着する場合があります。
※1回法は手術を一度のみとし、仮歯の装着までを一日で行うことが出来ます。
インプラントの手術-2回法の手順
2回法-ステップ①
局所麻酔を行い、歯茎を切開して顎骨を露出させたら、専用のドリルを使ってインプラントを入れるための穴を開けます。
2回法-ステップ②
ドリルで開けた穴に、歯の根の代わりとなる人工歯根(フィクスチャー)を入れます。
2回法-ステップ③
歯茎を縫い合わせて閉じます。この状態のままインプラントと骨が結合するのを待ちます。(手術箇所や個人差により3~6ヶ月)
2回法-ステップ④
骨とインプラント体がしっかりと結合されるのを待ってから、再び歯茎を小さく開き、歯の形を取り付けるための部品(アバットメント)を装着します。ここで再び治癒期間を設けます。これは歯茎がしっかりと形成されるのを待つためです。この治癒期間の間は仮歯を装着します。
2回法-ステップ⑤
傷口が回復したら、被せ物(人工の歯)の型取りを行い、仕上がった被せ物を取り付けます。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
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