SIDEX 2011 -ソウル国際歯科機資材展示会・総合学術大会

会場となった「COEX」 会場内の様子
▲ 会場となった「COEX」

▲ 会場内の様子

■ 韓国最大のデンタルショー「SIDEX 2011」を取材いたしました

2011年6月24日(金)から26日(日)の3日間にわたり、グルメやショッピングで賑わう大都会ソウルは江南区にて、韓国最大のデンタルショー「SIDEX 2011(Seoul International Dental Exhibition & Scientific Congress 2011)」が開催されました。

 「SIDEX」は、韓国にて毎年行われており、今年も世界17ヵ国、270社の賛助企業と831のブースが出展し、大いに盛り上がりました。

美容意識の高い韓国は、健康保険制度が日本と比較して高額なこともあり、ブリッジや入れ歯よりも自費治療のデンタルインプラントを選択される患者様が多い傾向にあります。また、韓国には九つのインプラントメーカーがあり、その普及率の高さが伺えます。


【歯科関連製品の展示会場】

主に韓国国内の最新インプラント機器・材料、歯科用ユニットチェア、レントゲン・CTスキャン、3Dソフトウェア等の製品が紹介されておりました。

展示会場の様子 賑わうメーカーブース
▲ 展示会場の様子 ▲ 賑わうメーカーブース

【48講演が開催された学術大会】

歯科診療に関する製品の展示会だけでなく、学術大会として48講演が開催され、多くの歯科従事者の注目を集めました。
美容意識の高い韓国は、日本以上に審美歯科治療の注目度が高いことが伺えました。

【SIDEX 2011にて注目を集めた講演】

  • インプラントフィクスチャー表面とデザインの最前線 Seong-Joo, Heo
  • ジルコニアを使用した審美的回復 Chang-Woo, Woo
  • 上下顎前突症の外科的治療 Hwan-ho, Yeo
  • 下顎矯正手術の考慮すべき点 Hyun-Ho, Chang

【Dentiumに訪問】

デンタルショー最終日に、韓国を代表するインプラントメーカー「Dentium」様のオフィスに訪問させていただきました。韓国は日本の人口に対し3分の1と少数でありながら、デンタルインプラント普及率が3倍も高いという事に一同驚かされました。

以下に韓国のデンタルインプラント市場について簡単にまとめます。


  • インプラント歯科医院数: 7,734件(1998年)
  • インプラント治療市場: 約8,000億ウォン
  • インプラントメーカ出荷: 約1,200億ウォン
  • インプラント患者数: 約50万人(総人口:4,858万人)
  • インプラント治療費: 日本円で約20万円

※資料ご提供: 今回お話を伺った「Dentium」理事 Mr.Kay Choi様

Dentium様に訪問いたしました
▲Dentium様に訪問してきました

■ SIDEX 2011に参加して

冒頭でも述べましたが、美容意識の高い韓国は、健康保険制度が日本と比べて割高なせいか、自費治療を選択される方が多い傾向にあります。

日本からの歯科医師も最新の製品に関心を示したり、韓国製の歯科機器や材料の買い付けにいらっしゃいました。学会は韓国語で行われ、韓国国内の歯科医師向けに開催されている印象を受けました。

インプラントネットでは、今後も各国の学術大会・デンタルショーに積極的に参加し、世界の歯科事情を的確に情報発信していくことで、インプラント治療の理解と普及に努めて参ります。

レポート:インプラントネット事務局

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