第5回 ADIA デンタルインプラント学会
■ 第5回 ADIA デンタルインプラント学会 (The American Dental Implant Association)
2011年9月8日(木曜日)から10日(土曜日)の3日間にわたり、フロリダ州のマイアミビーチにて第5回デンタルインプラント学会【The American Dental Implant Association(以下、ADIA)】が開催されました。
フロリダ半島の先端に位置するマイアミは、フロリダ州最大となる約5百万もの人口を誇る大都市です。ショッピングビルやホテル、高級住宅街のほか、超高層のオフィス・ビルが立ち並び、国際金融の中心地でもあります。
そして、今回の学会の舞台となったのは、ビーチリゾートとして世界的に有名なマイアミビーチ。国内外から多くの観光客が訪れる大変賑やかな街です。
下記に、本学会で特に注目を集めたプログラムの一部を簡単にご紹介いたします。
■ 注目を集めたプログラム
特別講演
スピーカー: Dr.Craig M. Misch DDS, MDS
数々の臨床で得たデータを元に、以下のように幅広いトピックで講演が行われました。
- インプラントのケース(4分類)ごとの適切な処置
- インプラントが脱離する原因とは
- 即日インプラントの利点と禁忌症
- 骨造成の注意点
- ノーべルアクティブの特徴
- All-on-4の成り立ち
また、ICOIのクリニカルデータについても発表され、All-on-4の成功率は98.7%であり、1本の埋入の場合は95%であることを述べられました。
- 現在の経済状況を考慮したインプラント治療法
- スピーカー: Dr. Jack Hahn, DDS
ペリオで著名なDr.Hahnが、無歯顎の患様の場合のインプラント治療のアプローチ方法のほか、サイナスリフト、オステオトームなどについて述べられました。 - 歯肉炎、歯周炎、インプラント周囲炎及び包括的連携について
- スピーカー: Dr. Don Callan, DDS
歯肉炎や歯周炎からインプラント周囲炎について述べられ、インプラントが脱離する原因について発表されました。
- 最新のCAD/CAM補綴
- スピーカー: Dr. Gregori M. Kurtzman, DDS
オーバーデンチャー及び固定性部分義歯のための最新のCAD/CAM補綴において述べられた後、バイポーラー電気メスの歯科インプラントにおける適用について発表されました。
- インプラント治療の変革
- スピーカー: Dr. William D. Nordquist, BS, DMD, MS
インプラント治療の変革について、下記の症例をもとに発表が行われました。
1.重度の骨吸収症例
2.不良及び脱落インプラント
3.隣接失活歯を感染原因とする症例
※講演の発表内容については、当サイトにおいて必ずしも保証するものではございません。
■ ADIAに参加して
アットホームな雰囲気で行われる本学会は、主催者のアランガーグ先生のご指導の元、最新技術と知識を習得するために国内外から多数の歯科医師が参加されています。
設立から間もない学会ながら著名な講師陣を招いた発表の数々は質が高く、今後の更なる飛躍が楽しみです。
次回、第6回ADIAは、2012年4月12〜14日にラスベガスにて開催されます。