■ オープニング
オープニングは、インプラントの生みの親である、ブローネマルク博士のインタビュー映像からスタートしました。インタビューの中でブローネマルク博士は、患者様やその家族のQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させるインプラント治療をの重要性について述べられました。
■ 初日メインプログラム
最初のプログラムは、今回のシンポジウムのチェアマンである春日井 昇平教授(東京医科歯科大学大学院)がモデレータとして「インプラント治療の診査・診断〜ペリオ、咬合から全身疾患まで」が行われました。プレゼンターのRoland Glauser先生(チューリッヒ開業)がインプラント治療の注意すべきリスクファクターについて解説されると、これに対してエキスパート・パネルの先生方が下記のように発表をされました。
- 1. 朝比奈 泉教授(長崎大) ・・・ 「インプラントと糖尿病」について
- 2. 関根 浄治教授(島根大) ・・・ 「ビスホスホネート製剤投与の患者に対する処置」について
- 3. Patrick Henry先生(オーストラリア開業) ・・・ 「複数のリスクファクターを加味する必要性」について
- 4. 日高 豊彦先生(神奈川県開業) ・・・ 「インプラントと咬合」について
- 5. 木津 康博先生(神奈川県開業) ・・・ 「最新のコンピュータガイドシステム・Nobel Clinicianを使用した診断」について
続いてメイン会場では、小宮山 彌太郎先生(東京都開業)をプレゼンターに迎え、「患者コミュニケーションの常識・非常識」をテーマにセッションが行われました。
初日のプログラムで共通していたテーマは、「患者様のための治療」です。患者様と歯科医師と互いに尊敬・信頼しあえる関係を築くことが必要であり、そのために歯科医師は、審美性など目先のことだけを考えた治療を行うのではなく、「20年先にどうなるか」、「いかに長く健康に保つことができるか」を考えて治療することの重要性を多くの先生が述べられていたことが印象的でした。
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