歯科用ハンドピースの滅菌の流れ

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する「歯科用ハンドピースの滅菌の流れ(動画)」についてご紹介します。

更新日:2019/10/03

■目次

  1. 歯科用コンビネーション オートクレーブ滅菌器 DAC Universal 「ダック・ユニバーサル」(シロナ社製)での滅菌の流れ
  2. 工程表

歯科用コンビネーション オートクレーブ滅菌器 DAC Universal 「ダック・ユニバーサル」(シロナ社製)での滅菌の流れ

歯科用ハンドピース専用のコンビネーションオートクレーブ滅菌器DAC UNIVERSAL「ダック・ユニバーサル」を用いた滅菌方法の紹介とその解説をいたします。

治療に使用後の歯科用ハンドピースには様々な病原細菌やウイルスが存在している可能性がありますので他の器具類と同様に滅菌をきちんと行う必要があります。

※ 右図の赤矢印は「歯科用ハンドピース」(タービン、コントラ、ストレートハンドピースなど)

注: マスクやゴーグル等を歯科医と歯科衛生士(アシスタント)が両者とも着用しておりませんが、あくまで、「DAC UNIVERSAL」 [ダック・ユニバーサル] の紹介なので、この場面はご容赦下さい。本来は治療中は着用します。また、登場人物も岡田歯科医院のスタッフではありません。

さて、治療後の歯科用ハンドピースに存在している可能性のある微生物(細菌やウイルスなど)が本動画の中に一部登場してきますが、これらもすべて、コンビネーションオートクレーブ滅菌器「DAC UNIVERSAL」 [ダック・ユニバーサル] を使い滅菌をすれば、すべて死滅いたします。ご安心ください。

上記に微生物の名前を記しておきます。

治療が終わり、歯科医は使用済みの歯科用ハンドピース類を衛生士(アシスタント)に渡そうとしています。

注; 実際の歯科治療現場ではその他の器具類も当然、すべて滅菌します。

この映像以後は、左;従来の歯科用ハンドピースの滅菌までのメンテナンスと右;ダック・ユニバーサルを用いた歯科用ハンドピースの滅菌までのメンテナンスの比較です。

※左;従来のやり方 右;ダック・ユニバーサル使用

Cf; この後の映像では少しだけ比較がやりすぎな感がありますが、まあ、ダック・ユニバーサルを使えば簡単かつものすごく早く滅菌までが全て出来るという趣旨でくみとって下さい。

右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント);
衛生士(アシスタント)がダック・ユニバーサルのリッドに歯科用ハンドピースを取り付けています。この後、リッドを本体に取り付けスタートボタンと安全リングを押し、作動します。ダックユニバーサルは洗浄、注油、滅菌までを、全てをこの一台で、しかも全自動で行っていきます。

※ 左図の赤矢印が「リッド」

右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント);
リッドを本体に取り付けています。意外と軽いです。

右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント);
スタートボタンを押した所です。
スタートボタンを押した後は安全リングを押さえるだけであとはダック・ユニバーサルが勝手に滅菌までをすべて行ってくれます。つまりボタンを二つ押すのみです。

矢印の方向にリッドが降下していってます。リッド降下後は、自動的に滅菌まで行います。

Cf;降下していく様を見ていると、「いってらっしゃ~い!」と言いたくなります。参考までに当院(岡田歯科医院)のスタッフは本当に使用時には口に出して言っております。



この後は、右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント)は何もせずともダック・ユニバーサルが勝手に滅菌までを行ってるため別の患者さんを誘導したりして、別の仕事をこなしています。

ちなみに、ダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント)が別の仕事をこなしている間はダック・ユニバーサルが歯科用ハンドピースに対して、今現在、何をしているのかが映像の右下に出ています。これの説明もいたします。

全てのサイクルが終了するとリッドが自動的に少し開放(上昇)する。

(この工程は簡単にわかりやすく説明してありますが、実際には12分の時間範囲内で漏出テストで動作確認も行ったり、バックフラッシュという工程を行い飽和水蒸気を歯科用ハンドピース内部に強制通気させたり、滅菌後の乾燥工程なども行っております。全てを行っても12分ですべて完了します。)

工程表

※ 参考までに、分かりやすく工程表もお付けいたします。


さて、解説に戻ります。右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント)はもうすでに、歯科用ハンドピースの滅菌が12分で終わり余裕な感じで行動してますね。さらに、ダック・ユニバーサルが自動的に滅菌まで行うため、他の仕事までこなしてましたね。

一方、従来のやり方でやってる方は・・・・、大変そうですね・・・。 もうすでに44分以上もたってるのに・・・・。


右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント)は12分で早く滅菌まですべて終えたため、左の従来の方法で行ってる衛生士(アシスタント)が時間がかかりすぎている為、こちらの歯科用ハンドピースも取り上げて自分が行おうとしています。

確かに、本動画の比較は少々、オーバーな所も少しありますが、従来のやり方で患者さんごとに、歯科用ハンドピースを1本1本、人の手できちんと血液などの外部の汚れを落とし、さらに、注油を人の手で確実に行い、空回転などをユニット等で行いハンドピース内にオイルを確実にいきわたらせ、同時に清掃するのは大変です。さらに、その後、従来のオートクレーブ滅菌器等で滅菌するとすべての作業にかかる時間は一時間はゆうに超えてしまいます。ですから、左の従来のやり方で行っている方は少し、清掃と注油に手間取りすぎてる気がしますが、時間的なものや、簡単さ、さらに人為的なミスを防ぐという観点から見ると決してオーバーな内容とは言えないかもしれません。

この後、さらに、歯科用ハンドピースをダック・ユニバーサルを用いて滅菌するのですが、実際のリッドのセットの仕方やボタンの押している風景、リッドの下降風景が全体像で流れていくため、ダック・ユニバーサルの使用法のおさらいと、いかに簡単であるかが良くわかるのではないかと思います。

▲ 右のダック・ユニバーサル使用の衛生士(アシスタント)が左の衛生士(アシスタント)から取り上げた歯科用ハンドピースをダック・ユニバーサルを使い滅菌するために、再度、ダック・ユニバーサルに(1)リッドをセットして、(2)スタートボタンを押しました。この後は、(3)安全リングを押すだけで、リッドが下降して滅菌サイクルが始まります。 (1)→(2)→(3)の順番での操作のみ

最後は、リッドが下降している映像です。この後、再び、滅菌までの全てのサイクルが行われていきます。

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。