インプラント治療中に海外へ転勤!こんなときどうする?

インプラント治療中に海外転勤!そのような場合はどのように対応すべきか。こちらのサイトでは渡航前に確認すべき点をご紹介しています。万が一のトラブルに備えてこちらのサイトで事前準備をしておきましょう。

更新日:2019/10/01

■目次

  1. 日本で生活する際のトラブルに備えて
  2. インプラント治療を受けた歯科医院で確認すること
  3. 1. インプラントの種類の確認
  4. 2. メインテナンスについての確認
  5. 3. トラブルが生じた場合の対応方法の確認
  6. 4. 日本での提携医院の確認
  7. 自分で注意できること

日本で生活する際のトラブルに備えて

海外でインプラント治療を受けた患者様が、日本で生活をすることになったり、長期滞在することになった場合、インプラントにトラブルが起きてしまったら、日本の歯科医院で治療ができるのでしょうか。

日本でも治療後のトラブルに対応できるの?

歯科インプラントの種類は、世界中に100種類以上存在するといわれており、その種類によって部品の規格や、付け外しをする器具が異なります。海外でインプラント治療を受けた患者様が日本で治療を受ける場合、インプラント治療の経験を持つ歯科医師であれば、治療後の噛み合わせなど、お口の状態をチェックすることは可能です。しかし、「欠けた」「割れた」「抜けた」など、インプラント自体に何かトラブルが起こった場合、インプラントの種類がその歯科医院で取り扱っていない種類であったら、治療する器具が合わないために、すぐに対応してもらえないことがあります。
そこで、日本滞在中にインプラントにトラブルが起こった場合に備えて、インプラント治療を行う担当医に下記のことについて確認しておくことが大切です。

インプラント治療を受けた歯科医院で確認すること

1. インプラントの種類の確認

同じ種類のインプラントでも、大きさ(直径)が違えば、部品の規格や付け外しする器具が異なる場合がありますので、埋め入れたインプラントのメーカー名、種類だけでなく、大きさ(直径)も確認しましょう。また、近年では、一人の患者様に対して、単一のインプラントだけで治療を行うのではなく、治療する部分に応じて違ったインプラントを選択し、治療を行う場合もありますので、その点にも注意しましょう。

【例】
メーカー名 : ストローマン、ノーベルバイオケア、アストラテックなど
種類 : ITI、リプレイス、アストラなど
直径 : 3.0mm、5.0mmなど
⇒インプラントの種類と特徴

2. メインテナンスについての確認

日本で生活することになる場合や、日本へ6ヶ月以上にわたる長期滞在になる場合には、噛み合わせや、歯垢、歯石のチェックなどのメインテナンスついて、どのようにするべきか担当医としっかり相談しておきましょう。

※1年に2~3回のメインテナンスを歯科医院できちんと受けていれば、急なトラブルが発生する可能性は低いことが考えられます。

なぜメインテナンスが必要なの?→インプラントのメインテナンス
自分で行う歯磨きのコツ→インプラントを長持ちさせるためのセルフケア

注意!! インプラントの保証制度に加入している方へ
インプラント治療では、「保証制度」を設ける医院があります。保証制度とは、インプラントに問題が起きた際に、再修復・再手術の費用を、医院または医院と提携している保証会社が負担を約束するものです。治療を受けた医院以外で、メインテナンスを受けた場合、この保証制度の対象から外れてしまう場合があります。保証制度に加入しているかたは、保証内容の確認と相談をしておきましょう。
⇒インプラントの保証制度

3. トラブルが生じた場合の対応方法の確認

日本で生活をしている際に、インプラントが「欠ける」、「割れる」、「抜ける」などのトラブルが起きた場合や、歯茎が「痛む」「腫れる」などの症状がでた場合の対応について、事前に相談しておきましょう。

注意!! 天然歯がぐらついている方へ
インプラント治療をしたところ以外の天然歯(自分の歯)にぐらつきが出た場合は、お口の中の噛み合わせの状態が変化し、インプラントに負担がかかっている恐れがあります。放っておくと、インプラントが抜け落ちることも考えられますので、このような場合は早めに担当医に連絡、または、日本の歯科医院で受診しましょう。

4. 日本での提携医院の確認

同じ種類のインプラントを扱う医院の方が、治療をスムーズに受けられる可能性が高いので、日本で提携している歯科医院があるか確認しましょう。担当医が日本の医師とつながりがなかったとしても、インプラントを販売している業者に確認すれば、日本で同じ種類のインプラントを取り扱う歯科医院を探せることもあります。
同じ種類のインプラントを扱う医院が日本にない場合は、何かトラブルが起こったときに、どのように対応すればいいのか、事前に相談しておきましょう。

自分で注意できること

極端に硬い食べ物(氷や堅焼きのせんべいなど)を食べると、インプラントだけではなく天然歯(自分の歯)にも同様に、強い衝撃を与えることとなり、インプラントの上に被せてある人工の歯が「欠ける」、「割れる」、「ひびが入る」可能性があります。食事に注意
海外でインプラントをした場合(すぐにかかりつけの医院に行けない場合)は、食事には少し注意して過ごしましょう。

海外でインプラント治療をした際には、注意点をしっかり把握し、急なトラブルが生じた場合に、落ち着いて対応できるように備えましょう。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。