インプラントが困難な症例

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する治療説明『不適応』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. インプラント治療を検討されている方へ
  2. インプラントが難しい方は?
  3. 骨の不足による場合
  4. 全身の健康状態に問題がある場合

インプラント治療を検討されている方へ

インプラントは優れた治療法ですが、全ての方に行えるわけではありません。中には残念ながら、治療を行えない方もいらっしゃいます。インプラントの治療が可能かどうかは、目で見える歯の状態だけでなく、骨が薄い等の顎内の骨の状態を把握するための事前診断が必要になります。ご自身がインプラント治療に適応されるかどうかは、歯科医師にご相談下さい。

過去にインプラントが難しいと言われたことのある方でも、各種の補助処置を併用することでインプラントが行える場合もあります。納得のいく治療を受けるためには、複数の歯科医院で治療についての相談をしてみると良いかもしれません。

インプラントが難しい方は?

インプラントが適さない、インプラントを行うことが難しい場合、理由は大きくわけて2つあります。1つは口の中にある要因、もう1つは体全体からくる要因です。

インプラントが難しい要因
口の中(顎内)の骨の不足による場合
体全体からくる疾患による場合

骨の不足による場合

インプラントを行う際には、インプラント体を埋入(埋め込み)できるだけの骨の幅と量が必要になります。骨の量と質が不足しているとインプラントが困難であったり、中には行うことができないケースもあります。

しかし、骨の状態が十分ではない方も、骨の量と質を補い、インプラントを行える状態にする数々の技術が開発されています。それらの最新の技術を用いることにより、数年前ならインプラントが難しかった症例でも治療可能な場合が増加しています。骨が不足している患者様の処置を多数手がけている歯科医師であれば、治療ができる可能性が高い傾向もあります。納得のいく治療を受けるために、複数の歯科医院でインプラント治療について相談をしてみると良いかもしれません。

全身の健康状態に問題がある場合

インプラントを行うのが難しいケースとして、下記のようなものがあげられます。いずれかの症状をお持ちの場合には、歯科医師、また各疾患の主治医の先生とよく相談して、インプラントが可能な状態かどうか判断する必要があります。症状が軽度であれば問題ない場合もありますので、歯科医師に相談の上、インプラントが行えるかどうかを判断して下さい。
・心筋梗塞、狭心症などの心疾患
・重度の高血圧。動脈硬化などの血管の疾患
・血小板減少症
・重度の貧血
・重度の糖尿病
・管理の困難な免疫系疾患
・重度の骨粗しょう症
・外科処置等に影響のある疾患をお持ちの方
など
インプラント治療が適応する方についてはこちら>>

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。