インプラント治療の前に行うカウンセリングとは

インプラント治療を受ける前に行うカウンセリング。何のために、どのようなことを行うのかご紹介しています。

更新日:2019/09/20

■目次

  1. インプラント治療の前に行うカウンセリングとは
  2. その人に合った治療計画を立てるためのカウンセリング
  3. 理解・納得するためのカウンセリング
  4. 患者様はどこまで話せばいいのか
  5. カウンセリングの内容
  6. カウンセリングの費用
  7. まとめ

インプラント治療の前に行うカウンセリングとは

その人に合った治療計画を立てるためのカウンセリング

患者様によって抱えているお口の問題や悩み、求める治療などは異なります。カウンセリングでその思いを伝えておくことは、歯科医師が治療プランをたてるうえで重要な基盤となり、よりよい治療の提案や納得できる治療が受けられる可能性が高まります。

理解・納得するためのカウンセリング

保険適用となるインプラント治療は限られており、多くの患者様が自由(自費)診療となります。自由診療は、歯科医師(またはその医療機関)が独自に決めた治療方法に対し、全額自己負担で治療を受けるもので、医療機関との個別契約になります。歯科医師(またはその施設)によって、治療方針が異なることがあるのもこのためです。カウンセリングでは、歯科医師(またはその施設)の方針を聞いたり、分からないことがあれば質問したりして、その施設で治療を受けるかどうかの判断に役立てるものです。

患者様はどこまで話せばいいのか

・抱えている悩みや症状について
・治療への希望について
  【例】 改善したいこと、治療を一段落させたい時期、受けたい治療など
・病気やアレルギーの有無について
・ライフスタイルについて
  【例】 治療に通えない時間帯・曜日・期間、引っ越しの予定など

カウンセリングの時間には限りがありますので、伝えたいことは予めまとめておきましょう。きちんと伝えずに治療を始めてしまうと、期待した結果が得られないことも考えられます。

>>インプラント治療が受けられない可能性のある方

カウンセリングの内容

インプラント治療は、歯並びや噛み合わせ、顎の骨、全身疾患などによって治療方法が大きく異なります。このようなことから検査を行ったうえで、相談や説明を行うところが多いようです。施設によってカウンセリングの内容は異なりますが、一般的に次のようなことが行われているようです。

■患者様からお悩みや希望などの話をじっくり聞く
■検査・診断(下記の患者様のデータを収集後、診断)

 ・お口の状態(虫歯や歯周病、歯並び、噛み合わせなど)の診察
 ・レントゲン診査(パノラマ、デンタル、CTなどの撮影)
 ・お口の写真の撮影
 ・模型作製のための型取り
■診断結果の報告(例、お口の状態、インプラント治療を受けられるかどうかなど)
■受けられる治療法と費用の説明



>>トラブルを防ぐためのインプラント治療前の検査項目
>>インプラント治療を始める時に渡される書類

カウンセリングの費用

費用に関しては、無料~30,000円と大きく差があり、相談時間によって費用が変わるところもあります。無料相談を行う中には、検査費用が別途必要となることもるところもありますので、事前に確認されておくとよいでしょう。

>>インプラント治療にかかる費用1 手術前の検査の費用

まとめ

インプラント治療は失った歯を回復させる治療の一つで、その他にブリッジや入れ歯などの治療があります。それぞれの治療にメリットとデメリットがありますので、担当の歯科医師とよく相談して受ける治療を選びましょう。

>>入れ歯・ブリッジ・インプラントのメリット/デメリット

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「インプラントネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

インプラント歯科医院を探すなら「インプラントネット」

インプラント治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くのインプラント歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。