■目次
Case 前歯が根っこから折れてしまった
この患者様は、前歯が根っこから大きく折れてしまっていたため、抜歯をしなければなりませんでした。
抜歯後の治療は、折れた歯の両隣の歯は健康な歯であったため、隣の歯を削って治療するブリッジではなく、インプラント治療を選択されました。
STEP1 抜歯&インプラントの埋め込み&骨増生
まずは、折れた歯を抜歯します。
抜歯した部分が膿んでいたり、周囲の骨が薄い場合は、すぐにインプラントを入れることはできません。この患者様の場合は、膿もなく、骨も十分な厚みがあったため、抜歯と同日にインプラントを埋め込みました。
また、抜歯をすると、生理的な現象として、必ずその周囲の骨と歯茎が退縮してしまうので、少しでもそれを防ぐために、骨増生(骨を増やす処置)も同時に行いました。この治療方法の利点は、最小限の外科の回数・侵襲によって審美的な結果が得られる事です。
STEP2 インプラントと骨が結合するまで待つ
インプラントと骨がしっかりと結合するまで、約半年ほど待ちます。
この期間中は、仮歯を装着します。
STEP3 歯茎を移植する
治療した部分の唇側の歯茎が少し退縮していたので、余っている歯茎を退縮した部分に移植します。
凹んでいた歯茎が、自然な形になりました。
STEP5 人工の歯をセット
土台を取りつけた後は、仮歯で歯茎の形態の調整を行ってから、最終的な人工の歯をセットします。
人工の歯は変色の少ないオールセラミックで作製し、自然で綺麗な歯に仕上がりました。オールセラミックは、他の材質より歯垢が付着しにくいため、衛生面においても有利です。
※治療結果は、患者様によって個人差があります。