■目次
ブリッジとは ?
ブリッジってどうするの?
抜歯や事故により歯を完全になくした場合の治療としては、インプラント治療以外には隣の歯を作ってかぶせる「ブリッジ」や取り外しの「入れ歯」があります。
残っている自分の歯を橋桁(はしげた)として使うわけですから、橋桁となる歯が丈夫であることが条件です。
そして、その位置も大事な要素になります。右の図では3本分となっていますが、場合によっては橋桁が3本以上になったり、欠損部分が2歯以上になることもあります。きちんとかぶせられた物は、ほとんど元の自分の歯のように使えます。
ブリッジの仕組み
歯の負担が課題です
ただブリッジは3本分であれば、3本分の力が2本の橋桁となっている歯にかかるわけです。欠損部位が多ければ多いほどリスクは高くなります。無理にかぶせてしまうと、橋桁となっている2本の歯を早く痛めてしまうことになります。
両隣の歯を削りブリッジにします。歯を一本失った場合、ブリッジは3本組の歯となります。
歯を2本失った場合のブリッジは?
歯を2本失った場合、大きな噛む力を支えるために、何本かの歯を削りブリッジにすることがあります。
この図では、歯を3本削り、5本組のブリッジになってます。
一般的にブリッジは、土台となる歯の本数を削れば削るほど、橋の両側(土台)がしっかりしますので、耐久性があがります。土台となる本数が少なければ少ないほど耐久性が落ちます。
ですからきちんと症状を見極める必要があります。ブリッジが選択できない場合は、入れ歯かインプラント治療になります。歯の位置にもよりますが、保険で治療できるのは連続で2本の欠損までです。
ブリッジのメリット
自分の歯とほとんど同じ感覚で噛める。
入れ歯と比較すると、固定式なので違和感が少ない
歯を覆う部分が少ないため、ブリッジの縁が歯肉に対して悪影響を与える可能性が少ないといえます。
治療期間が短い。
1~2本の欠損であれば保険を使うことができる。
見た目の仕上がりもほぼ自分の歯と同様になる。※長崎歯科医院では自由診療をお願いしています。
ブリッジのデメリット
周囲の歯をたくさん削る必要がある。
1本の歯の40?70%を削る必要があります。
たくさん削るために、神経部分を取らなければならない事がある。
削った歯が虫歯や歯周病になる可能性が高くなる。
両隣りの支える歯に負担がかかる。
負担がかかりすぎると支える歯が割れて、その歯を抜かなければならない事もある。
歯のない部分の骨が次第にやせていくことがある。
※「大切な歯をできるだけ削らずに、できるだけ長く保たせる」というのが歯科医の腕の見せ所です。最近では、歯を削ることによるデメリットを軽減するために、インプラントを選択する場合が多くなっています。インプラントは保険がきかないため高価であること、またほとんどの場合難易度は高くないのですが、手術が必要であることからインプラントを避ける患者さんがいらっしゃいますが、周囲の歯に負担をかけずにすむインプラントという選択も1度お考えになるとよろしいのではないでしょうか?
ブリッジとインプラントどっちがいいの?
ブリッジの長所は?
欠損部分が少なければ保険が適用できるので安価である。
治療を初めてから噛めるようになるまでの期間が短いこと。
インプラントの長所は?
周りの歯にダメージを与えないでよいこと。
欠損歯(失った歯)の本数が多くても、治療が可能であること。
骨の状態によっては1本も歯が残っていなくても治療ができる。
自分の歯のようにかめるようになること。
ブリッジのワンポイント講座
「ブリッジで前の歯を自由診療(セラミック)にして、奥の方の歯は保険の金属でできますか?」
※(回答)
ブリッジは、3本以上の人工歯がつながっていて「一つのかたまり」になっています。法律で、 「一カ所でも保険が適用されない治療法や材料を使うと、すべて自由診療になる」
「保険診療と自由診療を混在させるのは禁止」と決まっています。
そのため、「1本分だけ自由診療の歯で、他の歯は保険診療でやる」ことはルール上できません。保険治療は材質や構造、治療可能部位が限られます。「見える部分はきれいにしたい、色が変わっていくのは嫌、入れ歯にはしたくない」などというご希望の方のブリッジはつながっていればすべて自由診療となります。