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岡田歯科医院の診療案内
インプラントとは (インプラント治療に際しての重要な留意点
(注;インプラントとは人工歯根のことで、フィクスチャーとも呼ばれます。)

近年の歯科治療の進歩には目を見張るものがあります。その一つにインプラント治療があるわけですが、インプラント治療を簡単に説明すると実はインプラント治療は建築工事とよく似ており、まず患者さんの顎骨(歯が無くなった所)インプラントという(柱)を立てて、その上にかぶせという(家)を立てていくわけです。(参考;インプラントの構造と従来の治療法との比較)
しかし、その際に地面の測量(レントゲン診査)は非常に重要となってきます。ここを間違えると、欠陥住宅となってしまいます。地面(患者さんの顎骨)が傾いていたり、くぼんでいたりすれば当然、(柱)インプラントをうまく立てられませんから、柱(インプラント)精密に傾斜して埋めたり地面(骨)を足して(「GBR法」「ソケットリフト法」などの骨移植、造骨)治療を進めなければなりません。しかし、従来からある二次元的なレントゲン写真のみでは、地面(患者さんの顎骨)を一方向からしか見れないため、くぼ地や傾斜がわからないことがあります。また、神経の走行には通常とは違ったイレギュラーなものもあるため、より精密な診査、診断が重要となってきます。

そのため、当院では術前に出来る限り骨の状態が三次元的にわかるCT撮影をさせて頂く様にしております。それにより、より精密なインプラント治療が実現し、患者さんにも説明する際に、より納得して治療を受けて頂きやすいのではないかと思っております。

従来のパノラマレントゲン診断とCT診断について、詳しくは、こちらの治療説明でご覧ください。また当院の3Dシミュレーションソフトについてはこちらの院内紹介ページでご覧ください。

また、当院では、インプラント埋入手術は簡単なものでしたら、1本30分前後で終わりますし術後の痛みも簡単な抜歯程度ですが、埋入手術をやる際には他の患者さんの予約は入れません。一人の患者さんに全力を尽くします。(このページ内の当院の実際のCT診断を使用したインプラント治療例で治療の流れもご覧ください。)

当院の術前検査ではCT撮影に加えて、患者さんごとに必要な検査の種類や項目数は異なりますが、血液・尿検査12誘導心電図検査(健康診断などの12波形でみる詳しい心電図)を行い全身疾患の有無や程度も当院で判断します。これは、インプラント治療の可否の判断材料となるだけでなく、手術方法の決定治療後の定期メインテナンスの周期の決定将来の予後の予測にもつながります。また、隠れた全身疾患が見つかれば、インプラント治療よりも、内科等での治療を優先して頂くこともあります。患者さんの過去・現在の症状をお聞きしながら、血液・尿検査の結果や12誘導心電図を読み診査することも、インプラント治療では重要な要素です。そのため、当院では患者さんが話しやすい雰囲気も心がけています。また、検査費用は決して高くはありませんので、これらの検査にも御理解頂ければと思います。
治療費用はこのページ内のこちらをご覧ください


当院では、臨床データが多く、歴史あるインプラントを使用しています

当院ではスウェーデン、アストラテック(ASTRA TECH)社製のインプラントを使用しており、これは、純チタン製で、生体内で非常に安定した性質を持っています。

具体的には、一般的なインプラントであれば、埋め入れた後に、周囲の骨が2〜3mm吸収を起こす(吸収とは;無くなるという意味)ことがあります。しかし、アストラテック社製のインプラントは周囲の骨の吸収がほとんど起こらないことが特徴です。周囲の骨の吸収が起こりにくいということは、長期的にみて、機能および審美的にも、安定して良好な予後につながります。
また、アストラテック社製のインプラントは、世界中の口腔外科、歯周病、補綴の歯科医師および歯科技工士の協力で成し遂げられたインプラントシステムで、歴史があるだけでなく、常に進化し続け、さらに、長期予後に関する良好な結果を示す論文や臨床データが膨大にあり、世界中で高い評価を受けています。患者さんに安全なインプラント治療を受けていただくために、当院では、一貫して信頼するアストラテック社製のインプラントを使用しております。治療費用はこのページ内のこちらをご覧ください


当院の実際のCT診断を使用したインプラント治療例(二回法インプラントの治療)
(患者さんの承諾を得て掲載しています)
■まずは、診断パノラマレントゲンおよびCT診断から一次手術
一次手術・・・インプラント埋入手術のことで歯が無くなった所の骨に少しドリルで穴をほり、インプラントを埋める手術です。
1 通常行われる診断(パノラマレントゲンの診断)
赤丸実際に当院で今回、インプラントを埋め込みした部位。

赤丸の下のマジックで書いたループ線は傷つけてはいけない下歯槽神経です。

赤丸の上の玉(実長5ミリ)レントゲンの拡大率を判断して神経までの実際の長さを診断します。
レントゲン

2 手術の際のCT診断
(CTを利用した画像診断にてインプラント埋入手術のシミュレーション)
3次元的な骨形態の把握神経までの詳細な距離骨の密度も分かります。
安全な診断の為には、CT画像診断が必要となります。

パノラミック(パノラマ)像 水平的断面像
パノラミック(パノラマ)像 水平的断面像
頬舌的断面像
頬舌的断面像
上のCT画像の黄色線神経の最も高い位置を示します。

3 安全に一次手術(インプラント埋入手術)が完了です。この後、赤丸部のインプラント(今回は直径4ミリ、長さ9ミリ)の上にかぶせをいれていく治療を行っていきます。

レントゲン 1本位では手術後の痛みは簡単な抜歯程度手術中は麻酔も効いていますし1本位でしたら30分前後で終わります。この後、骨とインプラントが結合後に二次手術(ほんの少しだけ歯ぐきを切って頭出し)をして歯ぐきが治った後に、かぶせの型をとり、かぶせを入れます。

二次手術(インプラントの頭出し)-インプラントと骨が結合した後
(1) 二次手術前(一次手術後、良好に粘膜「歯ぐき」が治癒している)
(2) 二次手術切開時、術中(インプラント周囲の骨も良好に維持されている)
ヒーリングアバットメント ヒーリングアバットメント
(3) 二次手術完了直後
(カバースクリューを取り外して
ヒーリングアバットメントを装着し縫合
)
(確認) レントゲンにて
インプラントとの適合も確認
歯ぐきを少しだけ切って頭出しをして、ヒーリングアバットメント(仮のアバットメント)をつけました。

ヒーリングアバットメントは歯ぐきに穴が開いた状態を保ちながら歯ぐきを治癒させ、その後の最終アバットメント(インプラントの土台)を取り付けられる様にする為のものです。

最終アバットメント装着インプラントの土台の装着)
最終アバットメント装着 二次手術後、歯ぐきが治った後にヒーリングアバットメントをはずして、最終的なアバットメント(インプラントの土台)をインプラントに装着し、仮歯を作っていきます。

最終アバットメント装着時にレントゲンにてインプラントとの適合を確認しました。

粘膜調整(より審美的なかぶせが入るように歯ぐきを整える。)

粘膜調整前

仮歯で天然歯に近い歯(かぶせ)になるように粘膜(歯ぐき)を作っていきます。もちろん、かみ合わせも調整します。
粘膜調整後
粘膜調整後 仮歯で最終アバットメントのまわりのへこみを作ることによって天然歯に近いかぶせを入れられるようになりました。
この後、印象(型とり)です。

印象(型とり)から最終的なかぶせ装着まで

1.インプラントは、もちろんのことより精密さが要求されるかぶせを作るときはこのシリコーン印象材を用いてより精密な型とりをします。 印象材
最終アバットメントのレプリカ 2.印象(型取り)後に模型を作りました。この最終アバットメントのレプリカ(複製)の上にかぶせをつくります。

3.模型でインプラントのかぶせ作製完了

インプラントのかぶせ
適合確認

4.口腔内にかぶせを入れ適合を確認。OKでしたので、この後セメントで口腔内にセットしました。

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5.治療前と治療後の口腔内

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治療前の口腔内 治療前の口腔内
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治療前の口腔内 治療後(かぶせを入れた後)
真ん中のインプラントとその両隣の歯全てセラミックのメタルボンドクラウンで治療しました。
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治療後の側方面観 治療後の咬合面観
治療後の側方面観 治療後の咬合面観

仮歯の保管

仮歯 治療過程で使った仮歯は最終的なかぶせをいれたあと(治療終了後)も当院ではパックにいれて、もしもトラブルが起こった時の事も考えて保管いたします。

※治療方法や内容は患者さんの状態によっては変わります。

CTを利用した顎骨模型やガイドサージェリー
CTデータから作製した顎骨模型

当院では、CTを用いた診断を致しますので、CT画像データを基に、患者さんの骨や歯を再現した顎骨模型を作製して大きな骨移植を伴う手術などの術前確認を行ったり、また、サージカルガイドを用いた手術(ガイドサージェリー)を行う事も可能です。


ガイドサージェリー(ガイデッド・サージェリー)とは、CT撮影後にインプラント画像解析ソフトを使用して、パソコンのCT画像上でインプラントの位置をあらかじめ決定し、それに基づくサージカルガイドをコンピューターで設計して作製し、作製されたサージカルガイドにドリルを通し、それに従って骨を切削し、CT画像上で決定した位置と同じ位置にインプラントを埋入することをいいます。
ただし、別途、患者さんの費用負担(埋入本数により変動)が発生しますので、これらは患者さんからの御希望、もしくは、執刀医が必要性を認めた場合にのみ御提案させて頂き、なるべく費用はかからない様に致します。

CTデータから作製した
顎骨模型
サージカルガイド(コンピューターガイド)
サージカルガイド
(コンピューターガイド)

静脈内鎮静法(精神鎮静法、セデーション)を併用したインプラント治療
当院での静脈内鎮静法

当院での静脈内鎮静法

当院では、インプラント手術の際には、患者さんからの御希望、もしくは、執刀医が必要性を認めた場合などにより、局所麻酔に加えて、静脈内鎮静法(精神鎮静法、セデーション)という鎮静麻酔法を併用する場合があります。


静脈内鎮静法とは、点滴から静脈内に少量の薬剤(鎮静薬や静脈内麻酔薬)を投与して患者さんにリラックス状態(例えば、お風呂で湯船に漬かっている時のような気持ちいい感じや、うたた寝をしているような感じや、ほろ酔いみたいな感じ。)になって頂き、治療にともなう恐怖心(緊張感)や不快な音や衝撃などが気にならない状態で治療を進める方法です。


全身麻酔とは違い、完全に意識がなくなるわけではありませんが、術後の患者さんの満足度は一様に高く、治療中の会話なども可能です。特に恐怖心の強い方や、高血圧などの持病をお持ちの方は全身状態(血圧や脈拍、心電図など)も安定し、お勧めです。

留置針を用いた静脈路の確保

留置針を用いた静脈路の確保

また、治療後は、通常すぐに目は覚め、日帰りで帰宅が出来ます。(ただし、持病をお持ちの患者さん等で、現在、服用中のお薬の内容や体質などで、覚めるのに時間がかかる事もあります、その際は当院で回復を待ってから帰宅して頂きます。また、歩行時のふらつき、眠気がなくとも、万が一の事を考慮して、お帰りは御家族の付き添いか、タクシーでのお帰りをお願い致しております。)。

<静脈内鎮静法の利点>
1 長時間、広範囲の治療に伴う苦痛の軽減
2 日帰りで帰宅可能(ただし、御家族の付き添いか、タクシーでの帰宅が必要)。
3 薬の作用により、治療中の事は覚えていない事がほとんどです(健忘効果)。
4 術中に静脈路が確保されているため、術後も静脈内から鎮痛薬抗生物質などの投与が可能となり、術後の痛みや腫れを、より効果的に軽減できる

* 当院での静脈内鎮静法を併用したインプラント手術は、歯科麻酔専門医が術中の全身管理と記録を行い執刀医は清潔域での手術に専念出来る環境で行います。また、医科(耳鼻咽喉科や眼科、内視鏡内科など)領域の静脈内鎮静法とは少し手技も異なり、歯科領域のインプラント治療における静脈内鎮静法は、時間が長い場合や注水下で行う特殊性があり、その条件下でも、通常、手術後にすぐに麻酔を覚めさせる(覚醒)ためには歯科麻酔科の高度な専門性が要求され、執刀医と歯科麻酔専門医の相互の理解と協力も重要な治療方法です。

<使用機器の説明>
生体情報モニターによる全身管理
・生体情報モニターによる全身管理
生体情報モニターに生体情報(心拍数・心電図脈拍数・脈波・SpO2値(動脈血酸素飽和度)血圧呼吸数などのバイタルサイン)を映し出すことにより、全身状態をリアルタイムで把握しながらインプラント手術を行うことができます。静脈内鎮静法(精神鎮静法、セデーション)を併用する場合には、必ず使用する機器です。これにより、体調の変化が起きた場合でも、迅速な対応が可能となり、また、全身疾患をお持ちの患者さんにも、適切な治療をお受けいただくことができます。詳しくは、こちらの院内紹介でご覧ください。
シリンジポンプ使用による薬剤投与
・シリンジポンプ使用による薬剤投与
シリンジポンプは、インプラント埋入手術などで、静脈内鎮静法(精神鎮静法、セデーション)を併用する場合に使用致します。注射器に充填された薬剤(静脈内麻酔薬)を、単位時間当たりの設定流量で持続的に静脈内に投与する機器です。

■治療費用
インプラント1本 ・・・ 33万円(税抜)
 上記の税抜費用から消費税は頂いておりません。
「ゴールドクラウン」か「セラミックのメタルボンドクラウン」のかぶせ込み
※ ただし、2本以上の時は1本あたりの金額が多少お安くなります。
※ また、GBRやソケットリフト、サイナスリフトなど骨造成の補助手術やサージカルガイド、静脈内鎮静法などを併用する場合は別途見積もりが必要です。
(上記の追加の費用は必要最小限にし、また、治療前に詳しく御説明致します。)
・ CT撮影費用 <撮影料は上下両顎でも8千円(税抜)のみ>
上下どちらか片顎・・ 撮影料 <8千円(税抜)>+解析料 <2万円(税抜)>
= 合計2万8千円(税抜)
上下両顎・・・・・・・・・
撮影料 <8千円(税抜)>+解析料 <2万円(税抜)×2>
= 合計4万8千円 (税抜)
※撮影料8千円(税抜)は内科で税込でお支払い頂きますが、
 解析料については当院で消費税は頂いておりません。
インプラント

■血液検査、尿検査、12誘導心電図検査等の全身的な検査

※患者さんごとに、必要な検査項目の種類や数が違い、費用も変わり、必要の無い場合もあります。詳しくは治療前に、ご説明致します。ただ、項目数が多くとも、費用的には心配される程のものではありません。こちらもご参照ください。

広島県 尾道市 岡田歯科医院

■インプラント補助手術、ソケットリフト法とGBR法を併用した当院の症例
上顎、左上、臼歯部 一次手術(インプラント埋入手術)

ソケットリフト法+GBR法+インプラント傾斜埋入

骨の高さが足りず、さらに骨が陥没と傾斜している状態の悪い所へ、まず、残根もしくは骨硬化物もCT診断の結果ありましたので、これをさけてドリルを傾斜させながら骨に少し穴をあけ(ドリリング)、その後ソケットリフト法オステオトームを使用して上顎洞底を持ち上げ、インプラントを傾斜埋入し、さらにGBR法で骨が陥没と傾斜している所へ骨を造成(自家骨と骨補填材を移植)して厚みをつくり、治療した症例です。

参考;用語についてはこちらをご覧下さい。
【歯科用語辞典】 ソケットリフトとは?GBRとは?

上顎、左上、臼歯部ソケットリフト+GBR+インプラント傾斜埋入一次手術(インプラント埋入)


インプラント埋入後、レントゲン像

レントゲン拡大図

※治療方法や内容は患者さんの状態によっては変わります。

参考;当院のインプラント手術の際の麻酔機器(局所麻酔)
電動歯科麻酔器 オーラスター 麻酔カートリッジ専用保温器
・電動歯科麻酔器

ゆっくりと一定の速度で麻酔液を注入し痛みを軽減

・麻酔カートリッジ専用保温器

麻酔液を一定の温度に保ち痛みを軽減



麻酔の注射針 ・麻酔の注射針

麻酔の注射針も当院では3種類を使いわけています。少ない麻酔量でより良い効果が得られるように麻酔を行います。 (もちろん表面麻酔も使用したりします。)
主に使うのは右端の黄色の印の針33G(ゲージ)サイズで針の太さはわずか0.26ミリです。歯科用の注射針としては細いものでほとんど痛みを感じさせません。

住所 722-0006
広島県尾道市沖側町3-8

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診療時間 平日 9:00〜13:00 / 14:30〜18:00
土曜 9:00〜13:00
休診日 日・祝 ※木曜午後・土曜午後
※祝日のある週は木曜午後も通常診療します。
※木曜午後、土曜午後はインプラント手術などを行うことがあります。