■目次
インプラント手術後の痛みはいつまで続く?
インプラント手術による体にかかる負担ですが、埋める本数が少なければ抜歯と大差はありませんです。一般的に、インプラント手術後2~3日目に痛みが引いていくと考えられています。痛みの感じ方は個人差があり、手術後1週間程度痛みが続く場合も少なくありません。
インプラント手術後の身体症状で多いのは「痛み」
独立行政法人国民生活センターが実施したアンケート調査によると、インプラント治療経験者が相談を申し出た身体症状として「痛み」が最も多い結果となりました。
参考:独立行政法人国民生活センター
インプラント経験者はいつ頃痛みが出た?
また、同アンケート調査によると、痛みなどの身体症状が生じた時期は「術中・直後(1週間未満)」が70.0%と最も多くの割合を占めています。
参考:独立行政法人国民生活センター
インプラント経験者はいつ頃痛みが出た?
また、同アンケート調査によると、痛みなどの身体症状が生じた時期は「術中・直後(1週間未満)」が70.0%と最も多くの割合を占めています。
参考:独立行政法人国民生活センター
インプラント手術後の痛みをひどくしないための注意点
インプラント手術後に起こりやすい痛みの症状をひどくしないためには、以下のような点に注意して過ごしましょう。
激しい運動は避ける
手術後1週間程度は、激しい運動をしないよう注意してください。激しい運動によって血行が良くなると、出血や痛みがひどくなる可能性があります。ウォーキングなどの軽度な運動も手術後2~3日は避けると良いでしょう。
飲酒を控える
アルコールには血行を良くする働きがあるため激しい運動と同様に控える必要があります。痛みをひどくさせないためにも、少なくともインプラント手術後2~3日程度はお酒を飲まないようにしましょう。
長風呂をしない
湯船につかると、体に水圧がかかり、血管が拡張し血行が促進されます。そのため、インプラント手術後の痛みが軽減されるまでは長風呂を避けてください。特に手術当日はシャワーで済ませましょう。
手術部位に入れ歯を装着しない
インプラント手術をした部位は、傷口を保護する必要があります。 もともと入れ歯を使用している方は手術後1~2週間は入れ歯の装着を控えましょう。
処方された薬をきちんと服用する
基本的に、インプラント手術後は痛み止めや抗菌薬が処方されます。そのほか、胃薬やうがい薬などが処方されることもありますので、指示どおりに正しく服用することが大切です。
柔らかい食べ物を選ぶ
手術した部位を傷つけたり負担をかけたりしないためにも、手術後数日間は刺激物を避け、おかゆ・うどん・ヨーグルト・スムージー・スープ・ゼリー・プリンなどの柔らかい食べ物を選ぶのが無難です。
徐々に固い物も食べられるようになりますが、傷口がひらくと細菌感染が起こるリスクもありますので、手術をした部位で噛まないように気をつけましょう。
インプラント手術後の痛みがいつまでも続く場合は歯科医師に相談を
インプラント手術後の痛みが単なる術後性疼痛であれば、次第に痛みは軽減していきます。ただし、なかには神経や骨の損傷によって痛みが生じる場合もあります。いつまでも痛みが続く場合は的確な診断が必要となるため、歯科医師に相談することが大切です。
インプラント手術後の痛みは長期化するケースもある
独立行政法人国民生活センターのアンケート調査によると、痛みなどの身体症状が1年以上継続したという相談が48.3%を占めています。痛みが長く続く場合もあるため、自己判断せずに早めに歯科医師に相談しましょう。
参考:独立行政法人国民生活センター
まとめ
インプラント治療は外科手術をともなうため、手術後1週間程度は痛みが続く場合があります。痛みをひどくしないためには、激しい運動は避ける、長風呂をしない、処方された薬をきちんと服用するなどの注意点を守ることが大切です。もし痛みが続くような場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
この記事で、インプラント手術に対するあなたの疑問や不安が少しでも解消されたら幸いです。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。