■目次
インプラントはデンタルローンが使える?
結論、多くの歯科医院でデンタルローンを利用することができます。デンタルローンとは歯科治療で使えるローンです。ローン会社が患者さんに代わって治療費を支払い、患者さんは治療費と金利(分割手数料)をローン会社に月々定められた金額で返済していくシステムです。
歯科医院によってはローンそのものを扱っていないこともあります。デンタルローンには審査があるため必ずしも利用できるとは限りません。
インプラント治療を希望する場合、カウンセリングの段階でローンを扱っているか確認しましょう。
インプラントでデンタルローンを使うメリットは?
インプラントでデンタルローンを使うメリットを見ていきましょう。
毎月の金銭的な負担を軽減できる
インプラントは自費診療のため治療費用が1本約300,000円-400,000円と高額です。デンタルローンであれば分割払いで月々の出費を抑えることができます。
手元に一括で払えるほどのお金がないけれども、デンタルローンを活用することですぐに治療を始めることが可能です。
審査や上限はあるものの、支払い回数を選択でき、無理のない支払い方法で治療を受けることができるのは大きなメリットといえるでしょう。
カードローンよりも低金利
一般的にデンタルローンはカードローンよりも低金利といわれており、年金利4.0%~8.0%です。追加借入は不可能であるものの、返済計画は立てやすいでしょう。
低金利ローンを利用することによって、支払総額を抑えることができるメリットがあります。
参考:三井住友カード株式会社
インプラントでデンタルローンを使うデメリット
まとまったお金がなくてもすぐに治療を始められる点で利点の多いデンタルローンですが、デメリットもあります。
審査が通らないことがある
デンタルローンでは申し込んだ人の返済能力が審査され、主に下記3つでチェックされます。
・属性情報(勤続年数や雇用形態、居住形態などの)
・他社の借入状況
・信用情報(過去にクレジットカードやローンで自己を起こしていないか等)
万が一審査に落ちてしまった場合は借入状態を見直す、他のローンの利用を検討しましょう。
審査に時間がかかることがある
消費者金融カードローンの比べて、デンタルローンは審査に時間がかかる傾向です。ローン会社や個人差によるものの、手続きに数週間かかる場合もあります。
2024年8月 株式会社メディカルネット調べ
利息は発生する
デンタルローンは借入金額に対して利息が発生します。一括払いと比較した際に総額が大きくなってしまうのが大きなデメリットです。
歯科医院によっては手数料が無料の院内分割を提供している場合もあるので、カウンセリングの際にチェックするようにしましょう。
2024年8月 株式会社メディカルネット調べ
インプラントでデンタルローンを利用する場合のくある質問&回答
インプラントでデンタルローンを利用する際に不明点は多いのではないでしょうか。デンタルローンを検討する際にチェックしておきましょう。デンタルローンに関するよくある質問&回答を紹介します。
デンタルローン申し込みの条件はありますか?
原則18歳以上で安定継続した収入のある方です(ローン会社によっては20歳以上です)。
ローンのご利用金額やお申し込み内容によっては、連帯保証人が必要となります。
利用可能額はどれくらいですか?
ローン会社にもよりますが、30,000円~500,000円と金額に幅があります。
2024年8月 株式会社メディカルネット調べ
返済方法は何がありますか?
均等分割返済、ボーナス一括返済、均等分割ボーナス併用返済などがあります。
支払い回数はどのくらいですか?
ローン会社によって異なりますが、通常は3~36回です。多いところでは84回や120回もありますが、支払い回数に従って手数料の支払いや返済期間も増えます。返済できる金額をよく考えて回数を選択しましょう。
ローン会社はどこがありますか?
JACCS、アプラス(新生銀行)、日本信販、スマイルライン(SMBCファイナンスグループ)があります。その他、信用金庫などでデンタルローンを扱っているところもあります。
→デンタルローンに関する疑問を解決する特集記事は『デンタルローンとは?高額なインプラント治療を無理なく分割払い!』の記事をご覧ください。
まとめ
デンタルローンを活用せずにお金がない、という理由で失った歯を何年も放置しておくのは勿体ないでしょう。失った歯を放置していると、噛み合わせが乱れる、周囲の歯が倒れてくるなどのリスクがあります。
手数料が無料の院内分割を提供している歯科医院もあるので、まずはカウンセリングで相談してみましょう。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開