歯医者の定期検診は意味なし!? 本当に必要な理由とは

歯医者の定期検診は本当に意味があり必要なことなのでしょうか。 当記事では定期検診が必要と言われる理由についてご紹介します!

更新日:2022/12/14

■目次

  1. 歯医者の定期検診は意味がないってほんと!?
  2. 定期検診が必要な理由5つ
  3. 矯正治療後の経過観察
  4. 虫歯や歯周病の予防
  5. 虫歯や歯周病などの発見
  6. 口腔がんなど大きな病気の発見
  7. かかりつけ医を作るため
  8. 定期検診に行ったほうがお金もお得に!

歯医者の定期検診は意味がないってほんと!?

歯医者に定期的に行っても特に問題がないと言われクリーニングをされて歯の磨き方を指導されただけ...
定期検診は本当に意味があるのでしょうか?

定期検診のメリットは実は以下のようなものがありますよ!

定期検診が必要な理由5つ

矯正治療後の経過観察

矯正治療が終わった後はその状態を維持するために定期的な診察が必要となります。
矯正治療後は後戻りすることがあるので定期的にチェックしてもらい、後戻りしてきていたらリテーナーを新しくしたり再矯正したりするなどの対策が行われます。

もし定期検診に行っていないと知らず知らずのうちに歯並びがズレてきてしまい、再度治療の期間だけでなく費用もかかる可能性があります。

虫歯や歯周病の予防

矯正歯科のメンテナンスでは矯正の後戻りがないかやリテーナーの確認を行うのみでクリーニングが含まれていない場合があります。

そのような場合は一般歯科で検診を受けて虫歯や歯周病の予兆があれば早期発見してもらうことが大切です☆

虫歯や歯周病などの発見

日頃しっかり歯を磨いていても歯の質や食習慣、生活環境によって虫歯や歯周病になりやすい方がいます。
3、4ヶ月ごとの定期的な検診で虫歯や歯周病を早期発見することで、大がかりな治療に移行せずに済むようになりますよ。

虫歯や歯周病になるとせっかく矯正治療で綺麗になった歯並びが再度悪化するといった事態になりますので注意が必要です。
自分では見えない歯の裏側の部分や奥歯、歯と歯の間の部分を、レントゲン写真を撮影して得られる情報から専門的に診てもらうことで病気の早期発見にも繋がります。

口腔がんなど大きな病気の発見

虫歯や歯周病のほかにも、口腔がんや歯根嚢胞(歯の根の先にできる病巣)といった病気の発見にも役立ちます。
病巣が小さいうちに発見できると痛み止めが効かないほどの痛みや腫れが出るといった急性症状から免れられるかもしれません。

かかりつけ医を作るため

定期検診はいつも同じ歯医者さんに行っていますか?

かかりつけ医をもつことでカルテやレントゲン写真といった過去のデータが蓄積されていくので歯科医師も状況判断がしやすく、迅速な対応が期待できます。

定期検診に行ったほうがお金もお得に!

定期検診は都度少し出費になるように感じられるかもしれませんが、定期検診に行かずに大きな虫歯ができていたり歯周病が重度に進んでいたりして大がかりな治療が必要になればその分費用もかかります。

定期検診に行っていた場合とそうでない場合の、生涯歯科にかかる費用は定期検診に行っていた場合の方が抑えられるといったデータもありますよ☆

まとめ

定期検診に行った際、虫歯がなくクリーニングだけで終わると物足りなく感じるかもしれませんが、それは日頃しっかりセルフケアができているという証で褒められるべきことです☆

定期検診を受けると健康な状態を長く続けることができ、経済面でもメリットが大きいです。
痛い時だけ歯医者さんに行く時代はもう終わっています。
ぜひかかりつけ医を見つけて定期検診の恩恵を受け、健康的な毎日を過ごしてください!

記事執筆・監修

中村 優佳

国立大学歯学部卒業後、歯科衛生士として勤務。
同時取得した養護教諭免許も活かし、患者様の口腔内のケアを通して全身の健康をサポートさせていただいております。

〈取得資格〉
・歯科衛生士国家資格
・養護教諭一種免許状
・ホワイトニングコーディネーター
・日本歯周病学会認定歯科衛生士資格取得

〈所属学会〉
・特定非営利活動法人 日本歯周病学会
・一般社団法人 日本歯科審美学会