笑気ガス鎮静法 - ストレスから患者様を守る

歯科インプラントに関する治療説明『笑気ガス鎮静法』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. 笑気ガス鎮静法とは?
  2. 笑気ガス鎮静法の効果
  3. 治療の前の注意事項

笑気ガス鎮静法とは?

笑気ガス鎮静法とは不安や恐怖心の強い患者さまをストレスから守り、精神を安静させる事により、治療の恐怖から解放し、歯科診療を促す治療方法です。 笑気ガスは、無色でわずかに甘い香りのある無刺激性のガスです。

歯科治療の際は、低濃度( 30%前後 ) の笑気と酸素を混合したガスを鼻マスクを用いて吸入し、精神的、身体的なストレスを軽減させます。

吸入後、5分くらいで効果が現れ、緊張感や、恐怖感が取り除かれ、心身がリラックスし、にこやかで楽しい気分になり、全身が暖かい感じや、手足がしびれる感じなどが、出てきます。

人によっては少し眠気が出るかもしれませんが、寝てしまうことはありませんので治療中の意識はハッキリし、見ることも聞くこともできます。

低濃度の笑気ガスを使用しますので、鎮静状態からの回復も早く、何ら人体に支障は生じません。ガスは生体内では変化せず、速やかに体外へ排出されますので、副作用などの心配もありません。

笑気ガス鎮静法の効果

・麻酔注射ではないため痛みがない。
・全身麻酔ではないため、医師やスタッフとの会話ができる。
・使用するガスの濃度が少ないため、鎮静状態からの回復が早い。
・笑気ガスは肺から出ていき、速やかに体外へ排出されるので、副作用の心配がない。

鼻呼吸のできない患者さんには物理的に使用は困難ですが、通院できるような体力をお持ちの患者様であれば安全に使用できます。

治療の前の注意事項

以下の症状がある方は、ガスを吸入することになるため、事前に医師に相談しましょう。
・鼻が詰まっていたり、アレルギー性鼻炎など鼻で呼吸するのが難しい方
・妊娠初期または、授乳中の方
・ぜんそくやてんかんの発作を持っている方
・精神発達遅延や聞き分けのない幼児である方
・精神分裂症や情動不安定の方
・長期大量の副腎皮質ホルモン、自律神経安定薬、降圧剤などを服用している方
・局所麻酔薬にアレルギーのある方
・過換気症候群の経験のある方

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