インプラント手術当日の服装や髪型など注意点について

インプラント手術の当日の服装や髪形は、どのような状態が望ましいのでしょうか。他にもインプラント手術をスムーズに進めるために、当日の飲食や服薬などの注意点についてご紹介します。

更新日:2020/10/27

■目次

  1. インプラント手術当日の服装や髪形について
  2. 当日の飲食について
  3. 当日のお薬について

インプラント手術当日の服装や髪形について


衣服を着替えて手術室でインプラント手術を受ける方
指輪、時計、ネックレス、ピアス(イヤリング)などの装飾品は付けずに行くようにしましょう。
インプラント手術中にレントゲンやCTを撮る場合や装飾品が手術の妨げになる場合などには装飾品を外す必要があります。
治療中にお口の中に器具が入ったまま装飾品を外すのは困難です。
また、静脈内鎮静法を受けられる方は、術後にお薬の作用でぼんやりしやすくなります。治療の途中で装飾品を外すと、外したことを忘れてしまう可能性もありますので、装飾品は避けるようにしておきましょう。

いつもの診療室で着替えずにインプラント手術を受ける方
締め付けのない、できる限り楽な服装にしましょう。
また、手術中は服の脱ぎ着による温度調節ができません。やや薄着にしておいて上着をかけておく、ひざ掛けを借りるなどで温度調節を行えるようにしておくと良いでしょう。

■男性の方
ベルトやネクタイを付けていった場合は、手術前に外しておきましょう。
長い時間診療室の椅子に座っているため、しわになりやすいスーツや着慣れない服は控えましょう。

■女性の方
身体を締め付ける矯正下着やベルトは着けていかないようにしましょう。
また、診療室の椅子を平行近くまで倒すので、短いスカートは避けましょう。

その他の注意点
■メイクについて
手術中はお顔の上に滅菌された布をかけることが多くあり、表情が見えなくなるため、唇の色で身体の状態を確認します。
唇やその周囲に口紅やファンデーションを塗ってしまうと、唇の色が確認できなくなってしまうため控えましょう。必ずノーメイクで受診しなければならない施設もありますので、指示に従うようにしてください。
もし、歯科医院に行くまでメイクをする場合は、素早く落とせるメイクにしておくことが大切です。ティントリップのように色が残ってしまうメイクは避けてください。
また、メイク落としや帰宅時のメイク道具を持参して手術前にメイクを落とす場合は、メイクを落とせるスペースがあることを事前に確認し、当日は受診時間に余裕をもって来院するようにしましょう。(※手術前にゆっくりとメイクを落とす時間はほとんどありません。)

■髪型について
クリップやピンを付けていると、手術中に頭が痛くなってくることもあります。
また、頭の後ろの高い位置で髪をまとめてしまうと、診療室の椅子に横になった時に邪魔になります。頭の位置は髪が邪魔にならない位置ではなく、歯科医師がお口の中を見ながら手術できる位置に設定されます。手術中に頭を起こして位置を変えることは難しいので、飾りのついていないゴムやシュシュなどで、簡単に首の横や後ろで髪の毛をまとめておくとよいでしょう。

■爪について
手術中の身体の状態をみるために、血液中の酸素濃度を測定する機器を「爪」に装着することがあります。手の爪、または足の爪にセンサーを付けて読み取りますので、ネイルアート(マニキュア、ジェル、スカルプ)を落としておくことが必要です。事前に歯科医師に確認しておきましょう。

当日の飲食について

手術当日の飲食は手術中の吐き気やお手洗いを避けるために、手術の2~3時間前に済ませておくことが望ましいでしょう。静脈内鎮静法を受けられる場合は、手術の6~9時間前から絶飲食となることが多いようです。医師の指示に従って飲食をしてください。

当日のお薬について

■歯科医院から処方された薬がある場合
インプラント手術後の感染予防のために、抗生剤や消炎剤を飲むことが必要となることもあります。歯科医師の指示どおりに服用してください。

■全身疾患により処方された薬がある場合
毎日服用しなければならない薬がある場合は、自己判断で服用、中止しないことが大切です。事前に医師、歯科医師に相談して指示に従って服用してください。

>>インプラント治療で服用するお薬について

分からないことや不安なことがあれば歯科医師やスタッフなどに問い合わせましょう。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。