■目次
歯科医師がどこで治療を学んだのかを掲示している
インプラント治療を行う歯科医師が、どこでインプラント治療を学んだのか、明らかにしているところがよいでしょう。基本的な知識や技術は、インプラント治療を行う歯科医師の下で教わることが一般的で、次のようなところで学んでいます。
・大学や勤め先の歯科医院
・企業が開いている講習会
・公的な学術研究団体の認定施設の講習会
・海外での研修
一定の知識や技術を学ぶと、受講修了証書(サティフィケイト)が授与されます。それを1日の短期講習で受け取れるところもあれば、数ヵ月間の講習で受け取れるところもあります。サティフィケイトの数の多さで、知識や技術の高さを測ることはできませんが、一つの目安や調べる材料になるでしょう。
治療技術や最新情報を学んでいる
歯科医師のなかには、新たな知識や技術を学ぶ講習会に参加したり、他の歯科医師の治療例を共有や討論したりしている方もおられます。また、インプラント治療は歯科医師一人だけで行うものではなく、器具出しや介助を行うスタッフと連携をとりながら行うことが一般的で、それに携わる歯科衛生士や歯科助手も同時に学んでいるところもあります。そのことをブログや院内に掲示していれば、治療の見識を深める努力がうかがえるでしょう。
事前に十分な事前検査を行っている
インプラント治療は外科手術を伴うため、お口の中の診査に加えて、全身の健康状態についても把握しておくことが必要です。
>>トラブルを防ぐためのインプラント治療前の検査項目
事前に行う検査について
公益社団法人日本口腔インプラント学会は、「口腔インプラント治療指針」の中で、次のような検査を行うことを提唱しています。
・全身の健康状態の診察(健康診断のデータ、血圧、脈拍、体温のチェック、なければ血液検査や内科へ対診)
・お口の中の診察(歯並びや噛み合わせ、歯茎の検査、顎関節の状態などの把握)
・お口の模型上での検査(歯並びや噛み合わせの確認、治療のシミュレーションなど)
・レントゲン検査・診断(パノラマ線写真、CTなどを用いた解析)
正しい診断や治療方法の立案には、上記の診察や検査を欠かすことはできません。また、医療ミスによるトラブルの軽減が期待できます。
きちんと説明をし、質問に答えてくれる
たとえば「綺麗な口元になる」という説明があったとします。それでは、先生が思う綺麗な仕上がりと、患者様が期待している綺麗な仕上がりのイメージが、必ずしも一致するとは限りません。このような考えのずれが大きくなってしまうと、患者様が治療結果に満足できないことも考えられます。抽象的な言葉ではなく、模型や写真などを用いてわかりやすく説明してくれるかどうか、質問や疑問にきちんと答えてくれるかどうかを、観察しましょう。
>>インプラント治療後「見た目が想像と違う…」とならないために
メリット、デメリット、リスクをあげてくれる
どのような治療にも、メリット、デメリット、リスクがあります。それをどうとらえるかは、患者様一人ひとりの生活背景が異なるため、それぞれ変わってきます。ただ、治療の良いところだけをあげる歯科医師は、患者様自身のことを考えていない恐れがあります。
トラブルが起こったときの対処法について説明がある
インプラントの「治療中」と「治療終了後」に何らかのトラブルが起こることもあります。たとえば、治療中に患者様の容体急変や医療ミス、治療後はインプラントの不調などが考えられます。もし、そのようなことが起こった場合の対処法について説明のあるところは、事前対策が備わっていることがわかります。
これらは、歯科医院のホームページやブログ、パンフレットなどでもわかることもありますが、歯科医師やスタッフの人となりを知るには、実際に会わなければわからないことも多いでしょう。名医と書いてあってもそのまま鵜呑みにせず、無料の相談やカウンセリングを行っているところを上手に活用して、自分自身で得たものから名医かどう判断しましょう。
>>インプラント治療の前に行うカウンセリングとは