抜歯即時埋入-ブリッジや銀歯が取れてしまった症例

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する治療説明『抜歯即時埋入』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2021/12/06

■目次

  1. 抜歯即時埋入とは?
  2. ブリッジが取れてしまったケース
  3. STEP1 治療前
  4. STEP2 アバットメントセット時
  5. STEP3 治療後
  6. 銀歯が取れてしまったケース
  7. STEP1 治療前
  8. STEP2 インプラント手術後2ヶ月
  9. STEP3 治療後
  10. 抜歯即時インプラントの特徴

抜歯即時埋入とは?

抜歯即時埋入とは、抜歯をした後すぐにインプラントを顎の骨に埋入する治療法のことです。(通常は、抜歯後は歯肉がふさがり十分に骨が再生するまで待ってから、インプラントを埋め込みます。)

ここでは、ブリッジや銀歯が取れてしまった患者様に、抜歯即時埋入にて対応した症例を紹介します。

ブリッジが取れてしまったケース

STEP1 治療前

ブリッジが取れてしまった、この状態で来院されました。土台ごと取れている2本はヒビが入っており、残念ながら抜歯をせざるを得ません。再度のブリッジも検討しましたが、比較的噛む力の強い患者様であり、また壊れる可能性があるためインプラント治療をご希望になられました。


写真の黄色い矢印で示した2本を抜歯すると、連続3本欠損の大きなブリッジを入れなくてはなりません。残せる歯も、神経が既に無いためそれほど強くありません。

STEP2 アバットメントセット時

高カラットの金合金を使用したメタルアバットメント(土台)が装着されています。歯肉に腫れや炎症は殆どありません。


このケースでは、ゴールドのアバットメントを使用しました。歯肉が厚い患者様だったこともあり、金属色が歯肉を透過して審美性に影響を与えるということはありませんでした。

STEP3 治療後

真ん中の2本の長さが若干異なっていますが、患者様がこれで充分ということなので、追加で形成外科治療を行う事はしませんでした(形成外科治療により完全に左右対称にすることが可能です)。


写真の黄色い矢印と円で示した箇所に金属が埋まっていますが、日本人には珍しく歯肉が厚い患者様のため、セラミック周囲に金属の影響はありません。

銀歯が取れてしまったケース

STEP1 治療前

画像では見えませんが、銀歯が取れてしまい歯にひびが入っています。そこからの感染は防ぐことが出来ませんので、骨が吸収しないうちに計画的にインプラントを行うことにしました。

STEP2 インプラント手術後2ヶ月

ひびからの感染を防ぐため、すぐに抜歯してインプラントを埋め込みました。
中央の青く見えるものがインプラント本体です。インプラントの種類を分かりやすくするために、あえてチタン表面を加工して青い色をつけています。
周囲の歯周組織にも、特に異常はありません。隣の歯はまだ土台の段階です。

STEP3 治療後

写真の黄色い矢印で示した箇所が、今回インプラント治療を行った部位です。
両隣の歯(銀歯はセラミックの被せ物と詰め物にて治療済み)と調和しています。
付けていた銀歯のように取れてしまうのではないか、という不安から解消されて、患者様には大変喜んで頂くことができました。

※治療結果は、患者様によって個人差があります。

抜歯即時インプラントの特徴

抜歯と同時にインプラント埋入を行うので、手術が一回で済み治療期間を飛躍的に短縮できる。
抜歯後の骨と歯肉の吸収がない段階で手術を行えるので、GBRなどの骨再生手術が必要ない場合が多い。
ほとんどのケースにおいて、無切開手術即時負荷インプラントが適応可能である。

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