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総入れ歯でお悩みの方へ
総入れ歯は、「うまく噛めない」、「うまくしゃべれない」、「痛い」、「手入れが面倒」、「うっとうしい」など様々なトラブルがあります。従って、総入れ歯(無歯顎)の患者様にとってインプラント治療をするメリットは非常に大きいのですが、多くのインプラントが必要となるので、手術も簡単ではありません。また、長期間総入れ歯で過ごしてきた方は顎の骨が吸収されて、痩せてしまっています。
このような場合、インプラントを固定することができないので、骨造成(骨を増やす治療法)が必要となり、費用も高額になってしまいます。また、骨造成が必要なくても、インプラントの本数を増やしたり、治療期間が長かったり、本数が増えた分値段が高かったり・・・・と、インプラント治療をあきらめざるを得ないことも多くあります。こうして、「もうこの年なんだから、そこまでしなくても」といった理由で、従来の入れ歯で我慢するという患者様は少なくありませんでした。
ところが最近になって、この手術の大変さと治療困難、高額治療、および治療期間が長いといった障害を解決してくれるシステムが登場してきました。これが「オール・オン4(フォー)」です。
「オール・オン4(フォー)」とは?
全ての歯を失った場合に、必要最少本数である4本のインプラント体をバランスよく骨に埋め込み、力を広く均等に配分することによって4本のインプラントで全ての人工の歯をしっかりと支えて固定する治療法です。その日の内に仮歯を入れることができるので、たった1日で全ての歯の機能を回復させることができます。
固定式のインプラント治療は総入れ歯のような違和感やズレなどもなく、顎の骨の吸収も抑制できるため、天然歯のような快適な食生活や見た目の美しさの維持が可能になります。
「オール・オン4(フォー)」のメリット
●手術当日に仮歯を入れられます。
●手術当日に食事が可能です。
●インプラントの本数が少なくて済むため、治療費を抑えられる。
●治療回数・期間が短い。
また、「オール・オンフォー」は総入れ歯の方だけでなく、残っている歯がわずかな方にもとても良い治療法です。
「オール・オン4(フォー)」の症例写真
1.
術前。まったく歯がない状態
2.
術前のレントゲン写真
3.
コンピュータのシミュレーション通りにインプラントを埋入
4.
インプラントを4本埋め込みました。出血はほとんどありません。
5.
その日の内に仮歯を装着。美しい歯を手に入れました。
6.
術後のレントゲン写真。バランスよくインプラントが入っています。
「オール・オン4(フォー)」治療の流れ
STEP1 診断と治療計画
レントゲン、CT撮影によって患者様のお口の状態を検査・診断し、治療計画を立てます。また、手術後に装着する仮の歯をあらかじめ作製します。
STEP2 オール・オン4(フォー)の手術
抜歯が必要な場合は抜歯を行った後、インプラントを埋め込む手術を行います。麻酔をしてから行うので、痛みは感じません。インプラントを埋め込む手術の直後は、しばらく休憩します。
STEP3 仮歯の装着
1から2時間の休憩後、仮歯の装着を行います。お帰りになったその日に、仮歯で食事をすることが可能です。
(※お口の状態によって、仮歯の装着が手術翌日以降になる場合があります。)
STEP4 最終補綴物(人工歯)の装着
オール・オン4の手術から約4から5ヶ月後に、強度が高く美しい仕上がりの最終補綴物(人工歯)を装着します。自分の歯と同じような噛み心地と美しい歯が手に入ります。