■目次
第一大臼歯とその他の奥歯の役割
(役 割)
食べ物を噛みつぶす力を発揮するのは、第一大臼歯です。
乳歯のときの咬み合わせと顎の動きを、永久歯の咬み合わせへと引き継がせます。犬歯とは別に下顎の横の動きを決定しているのも、この歯です。そして、上下の歯をしっかりと咬みしめたとき、その咬み合う高さを決定し、歯の高さ(歯ぐきから上に出ている部分の長さ)を保つ役割を果たしているのが、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯の3歯なのです。
もしも第一大臼歯とその他の奥歯を失ったら
第一大臼歯を失うと一気に咬む力は低下してしまいます。
そして、失ったまま放っておくと、他の歯の位置を狂わせる(伸び上がりや伸び下がり、傾斜など)ことになります。また、しっかりと咬みしめられる歯を失うことによって顎の関節のつなぎ目のバランスがくずれ、顎関節症につながることも考えられます。
特に小学生の間など、小さいときに第一大臼歯を失うと、永久歯列が出来上がったときに大きな問題を生じさせることになります。