インプラント治療の費用を払うのはいつ?支払う時期や支払方法について

インプラント治療にかかる費用は高額です。どのタイミングで支払うのか、支払い方法はローン・分割・一括(前払い・後払い)かなど、支払いについて紹介します。そのほかに支払いの時に気を付けていただきたいポイントも確認してください。

更新日:2021/12/07

■目次

  1. インプラント費用の支払いは治療を受ける前?受けた後?
  2. ※インプラント治療にかかる費用について
  3. インプラント費用を現金で支払う場合
  4. インプラント費用を現金以外で支払う場合
  5. その他、支払いで注意すること

インプラント費用の支払いは治療を受ける前?受けた後?

インプラント治療を受けると決めたら、レントゲンやCTなどの検査結果をもとに治療計画が立てられます。その治療計画に基づいて、治療にかかる費用の見積書が発行されます。内容に問題がなければ、インプラント治療が始まりますが、治療費を支払う時期については、歯科医院や患者さんの状況によって様々です。

・治療開始時の一括払い
・治療完了時(人工の歯を装着した時)の一括払い
・治療の進行状態に合わせての分割払い

分割払いの場合には、治療完了時までに支払いも完了させるなど期限が決められている場合があります。治療にかかる期間は、患者さんのお口の中や健康状態によって大きく異なりますので、分割払いをご予定の方は、事前に歯科医師に相談しておきましょう。ここでは、治療費の主な支払い方法と注意点についてご紹介します。

※インプラント治療にかかる費用について

インプラント治療は、原則として公的健康保険が適用されない自由(自費)診療となりますので、全額自己負担となります。

Q&A
・今後、全面的に保険適用になる可能性はあるの?→インプラント治療は保険が適用されません
・相場はどのぐらい?→インプラントの費用について - 相場は?
・気になる費用!→インプラントの費用について

インプラント費用を現金で支払う場合

現金で支払うことができる場合は、現金払いや、金融機関への振込み、デビットカード(即時引き落としされる機能を持つカード)による引き落としなどの方法があります。小切手での支払いは断られる場合があるようですので、使用したい場合は事前に確認しておきましょう。

■金融機関へ振込みをする場合の注意点
入金は余裕を持って振込み先の金融機関名・口座番号・口座名と、振込み手数料は自己負担なのか、歯科医院負担なのかを確認しておきましょう。歯科医院負担の場合は、振込み明細をとっておきましょう。
治療日の前日や治療当日の振込みは、歯科医院側が入金確認ができない場合がありますで、日程に余裕をもって行いましょう。振込み明細の控えは、治療後も大切に保管しておきましょう。

■デビットカードの注意点
デビットカードの機能がついたキャッシュカードをお持ちの場合に、利用することができます。治療を受ける歯科医院に、デビットカードでの支払いが可能かどうか、確認しておきましょう。預金口座から即時引き落としとなりますので、残高が不足している場合は利用できません。使用する前に、残高の確認もしておきましょう。

インプラント費用を現金以外で支払う場合

クレジットカードのポイントを貯めたい方や、現金ですぐに支払うことが難しい場合は、クレジットカードやデンタルローンなどを利用した支払い方法となります。

■クレジットカードの注意点

治療を受ける歯科医院に、お持ちのクレジットカードの取り扱いがあるか確認しておきましょう。また、クレジットカードの限度額と現在使用している金額を確認し、インプラント治療にかかる費用がクレジットカードで支払い可能金額であるかどうか、事前に調べておきましょう。リボルビング払いや分割払いの回数によっては、利息や手数料などが発生しますので、支払い総額について確認し、支払い方法について検討されることをおすすめします。

■デンタルローンの注意点

デンタルローンを利用する場合には、ローン会社に申し込みをし、審査を受けます。審査が通れば、ローン会社が費用を立て替えて歯科医院へ支払い、患者さんはローン会社に毎月決められた金額を返済します。利息や手数料などが発生しますので、支払い総額について確認しておきましょう。
治療を受ける歯科医院と提携しているローン会社があれば、その場で申し込むことができます。デンタルローンを検討されている方は、歯科医院で相談してみましょう。

ローンの申し込み時には、「身分証明書(保険証・パスポート・免許証など)」、「引き落とし先の金融機関の口座番号・口座名」、「銀行届け印」などが必要となる場合がありますので、準備しておきましょう。

その他、支払いで注意すること

注意1:見積書以外に発生する負担金について
見積書を確認したら、見積書に記載されている項目以外に負担する費用はないか必ず聞いておきましょう。インプラント治療以外に必要な治療がある場合、別途金額が請求される可能性があります。また、見積書には「抜歯代」、「仮歯代」、「インプラント治療後の消毒」などの費用が含まれていないこともあります。支払い総額の確認をし、検討しましょう。

注意2:治療計画変更に伴う負担額について
治療計画を変更した場合、支払い金額が変わってしまう可能性があるのかを必ず確認しておきましょう。もし、負担金の追加が予測されるならば、あらかじめ金額について聞いておきましょう。不透明で分かりづらいようであれば、その歯科医院で治療を受けることを検討し直してみるといいかもしれません。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。