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骨が不足している方のインプラント治療法
歯を失うと顎の骨はどんどん痩せてしまいます。ブリッジや入れ歯による治療では、顎の骨が痩せていくことを防ぐことはできません。骨が痩せる一方、皮膚の大きさは変わらないため、歯を失うことは顔のシワやタルミができる原因にもつながります。
顎の骨が痩せてしまった場合、骨造成の手術を行うことで骨を再生できる場合があります。インプラント治療では、顎の骨が少ない場合など、手術前にCT検査で顎の骨の状態を詳しく調べ各症状に合わせた治療を行います。
骨の不足を補う造骨治療について
骨に充分な厚みがある場合
1.歯が揃っている状態です。この場合では、歯を支えている骨に充分な厚みがあります。
骨が痩せてしまっている場合①
2.左の図は、歯が抜け落ちてから期間が経ち、歯を支えていた骨が痩せて退縮がはじまり、骨が薄くなってしまっている状態です。
骨が痩せてしまっている場合②
3.このままの状態でインプラントを埋め入れてみても、インプラントの幅より骨の退縮部分の方が大きく、骨とインプラントをしっかりと固定させることができません。
骨が痩せてしまっている場合③
4.そこで骨が不足している部分に、骨を充填([じゅうてん]=補って充足させること)して骨を増やす治療を行います。
骨が痩せてしまっている場合④
5.不足している部分に造骨を行うことで、インプラントが骨にしっかりと固定されるようになります。
さいごに
※患者様の症状によって上記のような治療が可能かどうかを診断し、各症状に合わせた適切な治療を考えます。
「顎の骨が痩せていてインプラント治療ができない」とお悩みの場合は、一度歯科医にご相談ください。
>>参考:骨の薄い人でもできるインプラント